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仁科芳雄往復書簡集 3

現代物理学の開拓 大サイクロトロン・ニ号研究・戦後の再出発 1940-1951


太平洋戦争と科学動員、原子爆弾被爆と敗戦、研究復興と占領軍の介入、そして日本科学界の国際復帰へ──未曾有の歴史を科学者たちはいかに生きたのか。その実相を映す貴重な書簡・文書を集成。理研の「ニ号」(原爆)研究については、当事者による報告書を関連資料とともに複眼的に眺めることができる。占領軍によるサイクロトロン破壊事件に関しては、仁科芳雄の記録とGHQの機密文書から、その全経緯をたどる。ほかに、戦後の学界の屋台骨を築いた敗戦直後の学術体制改革に関する文書など。占領軍統治が本邦科学界の復興と国際復帰にもたらした損害と便益、科学者の国境を越えた交流が果たした役割も読み取れる。
科学動員が叫ばれた戦時、本書に現れる主要な科学者たちの多くが、「国防国家」を担う科学者の重責と、自らの基礎研究への情熱との相克を経験した。陸軍の委託を受けて原爆開発研究に携わり、広島に原爆が投下されると「吾々「ニ」号研究の関係者は文字通り腹を切る時が来たと思ふ」と同僚に書き綴った仁科も、一方で連日空襲の続く戦争末期に、執念で大サイクロトロンを動かし続け、実験日誌を残している。
全3巻を締めくくる本書には書簡集全体の流れを整理した解説や年譜を付録。今後、日本の科学史を語るうえで本書簡集収録の資料を避けては通れないだろう。



著訳者略歴

中根良平
なかね・りょうへい

1921年 大阪に生まれる。1943年 大阪大学理学部化学科卒業、理化学研究所(仁科研究室)入所。1962-1980年 主任研究員、1983-1987年 副理事長。現在理研名誉相談役、仁科記念財団常務理事。理学博士。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
仁科雄一郎
にしな・ゆういちろう

1930年 東京に生まれる。東京大学工学部電気工学科卒業後、1954年 フルブライト留学生として米国アイオワ州立大学大学院物理学専攻課程に進学、1960年 PhD取得(固体物性)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
仁科浩二郎
にしな・こうしろう

1932年 東京に生まれる。1957年 東京大学理学部物理学科卒業。1961-1966年 日本原子力研究所、1969年 ミシガン大学にてPhD取得(原子力工学)。同年より名古屋大学工学部講師、助教授を経て、1985年 教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
矢崎裕二
やざき・ゆうじ

1940年 東京に生まれる。1967年 東京大学大学院理学系研究科(物理学専攻)修士課程修了。1970年 博士課程退学。1970-2001年 都立高等学校教諭(物理担当)。2001-2006年 都立小石川高等学校嘱託。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
江沢洋
えざわ・ひろし

1932年 東京に生まれる。1960年 東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学理学部助手。1963年 米・独に出張。1967年 帰国。学習院大学助教授、1970年 教授、2003年 名誉教授。理学博士。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山本義隆
やまもと・よしたか

1941年、大阪に生まれる。1964年、東京大学理学部物理学科卒業。同大学大学院博士課程中退。現在学校法人駿台予備学校勤務。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
岡村浩
おかむら・ひろし

1941年、福岡に生まれる。1964年、東京大学理学部物理学科卒業。同理学系大学院博士課程物理学専門課程修了。東京大学原子核研究所教務補佐員、工学院大学講師、助教授を経て1980年より工学院大学教授。理学博士。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「仁科芳雄往復書簡集 3」の画像:

仁科芳雄往復書簡集 3

「仁科芳雄往復書簡集 3」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/792頁
定価 19,800円(本体18,000円)
ISBN 978-4-622-07263-8 C3342
2007年2月28日発行

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