あだ名の人生 電子書籍あり

判型 | 四六変型 |
---|---|
頁数 | 240頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-07269-0 |
Cコード | C0095 |
発行日 | 2006年12月4日 |
電子書籍配信開始日 | 2013年4月1日 |
備考 | 現在品切 |

あだ名の人生
判型 | 四六変型 |
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頁数 | 240頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-07269-0 |
Cコード | C0095 |
発行日 | 2006年12月4日 |
電子書籍配信開始日 | 2013年4月1日 |
備考 | 現在品切 |
「あだ名、通称、あるいは身代わりのようにしてつけられた呼び名——それぞれその人の要約にあたるようなもの。いかにしてあだ名がついたか、事情はさまざまだが、世の中にひそんだ悪ガキの智恵にも似ている。それを借用すると、個性ゆたかな肖像が浮かび出るのではなかろうか?」
誰でも知っている有名人、あるいはあまり世に知られない人物——本書は、ただそのあだ名において、みごと人生を一貫した人たちのポートレート集である。指物の名人・小林如泥や妖怪博士・井上円了、オバケの鏡花、大いなる野次馬・大宅壮一——これらはみな、名の知られた著名人である。しかし、世に隠れた変人・傑物・天才もたくさんいる——富士山に憑かれて一生を終えた不二のかしく坊、物騒な幕末にあって花や昆虫に入れ込んだ博物大名・前田利保、文明開化の明治に逆らってランプ亡国論を説いた佐田介石、別府温泉を天下に知らしめたピカピカおじさん・油屋熊八、棟方志功を俗と一蹴した風船画伯・谷中安規等々。これら有名・無名の24人の肖像を味読しながら試されるのは、わが身のユーモア感覚と器量であろうか。誰にあっても、あだ名はこわい試金石である。