みすず書房

土星の徴しの下に

UNDER THE SIGN OF SATURN

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 256頁
定価 3,630円 (本体:3,300円)
ISBN 978-4-622-07323-9
Cコード C1010
発行日 2007年8月24日
備考 現在品切
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土星の徴しの下に

〈ベンヤミンは想い出せる過去のすべてが未来を予言するものと考える。なぜならば、記憶の力は時間を崩してしまうからだ(自分を逆向きに読むこと、彼は記憶をそう呼んでいる)。想い出を時間順にならべることはできない。そして時間順という言い方ができないならば、自伝という名称は捨てざるを得ない。プルーストの翻訳者でもあった彼は、『失われた空間を求めて』とも呼びうる作品の断片を書いたのである。記憶は過去を舞台にのせることによって、出来事の流れをタブロー画に変える。ベンヤミンは過去を取り戻そうとしているのではない。過去を理解し、それを空間的なかたちに、未来を予言する力をもつ構造に圧縮しようとしているのだ〉(表題作より)
ポール・グッドマン、アントナン・アルトー、レニ・リーフェンシュタール、ヴァルター・ベンヤミン、ハンス=ユルゲン・ジーバーベルク、ロラン・バルト、エリアス・カネッティ——この7名の人物と作品から、著者は何を読み取ろうとしたのか。1980年、ソンタグの最も充実した時期に刊行された秀逸な批評集。

(本書は1982年に晶文社より刊行された『土星の徴しの下に』に、訳者による手直しと新しいあとがきを加えて再刊したものです)

目次

ポール・グッドマン
アルトーへの道
ファシズムの魅力
土星の徴しの下に
ジーバーベルクのヒトラー
バルトの想い出
情熱としての精神

原注
訳者あとがき「美しいもの、倫理、そして歴史」

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