「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



フッサール哲学における発生の問題

LE PROBLEME DE LA GENESE DANS LA PHILOSOPHIE DE HUSSERL


ジャック・デリダが20代で書き上げた最初の著作である。1953年から54年に修士論文として執筆され、周囲の強い勧めにより1990年にようやく刊行された。
本書でデリダは「発生」の問題を導きの糸として、驚くべき精密さでフッサールの思考の道程を辿っていく。
〈この道のりの全体を支配する問いは、すでに、「いかにして基盤の起源性がアプリオリな綜合でありうるのか。いかにしてすべてが錯綜から始まりうるのか」というものだ。現象学的言説が構築される基盤となるすべての境界が、このようにして、「混交・感染」の運命的な必然性によって問いただされることになる。〉(「はじめに」)
フッサールとともに、フッサールに反して、幾重にも折り畳まれ練成していく特異な思考の道筋は、現象学が当時及ぼしかつ蒙った影響への見取り図を与えながら、脱構築のスタイルを予告するものである。
弁証法から差延へ、代補や痕跡の思考へ、のちに展開される思索のすべてが萌芽の形で凝縮された、哲学者デリダの出発の書。


目次


はじめに
序論 発生という主題と主題の発生
序文
第一部 心理学的発生の諸ディレンマ――心理学主義と論理学主義
第一章 問題との出会い
第二章 発生への最初の依拠――志向的心理学主義
第三章 分断――発生の放棄と論理学主義の誘惑
第二部 発生の「中立化」
第一章 ノエマ的時間性と発生的時間性
第二章 徹底的なエポケーと発生の還元不能性
還元と発生の観念論的排除
知覚の発生――ヒュレーとモルフェー
ノエシス的時間性――静態的構成の不充分さ
第三部 発生という現象学的主題――超越論的発生と「内世界的」発生
第一章 判断の誕生と生成
第二章 自我の発生論的構成、そして新たな形態の超越論的現象学への移行
付録
第四部 目的論――歴史の意味と意味の歴史
第一章 哲学の誕生と危機
第二章 哲学の最初の課題――発生の再活性化
第三章 哲学史と超越論的動機
文献目録
原註
訳者解説 若きデリダの「弁証法」 荒金直人
訳者あとがき


著訳者略歴

ジャック・デリダ
Jacques Derrida

アルジェリア生まれ。フランスの思想家。 高等師範学校卒業。脱構築、散種、グラマトロジー、差延などの概念を作り出し、ポスト構造主義を代表する哲学者と目される。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
合田正人
ごうだ・まさと

1957年生まれ。 東京都立大学博士課程中退。専攻はフランス思想、近代ユダヤ思想史。現在明治大学文学部教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
荒金直人
あらかね・なおと

1969年生まれ。ニース大学文学部哲学研究科博士課程修了。専攻は哲学。現在、慶應義塾大学理工学部専任講師。訳書に、ジャン・フランソワ・レイ『レヴィナスと政治哲学』(共訳、法政大学出版局、2006)

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「フッサール哲学における発生の問題」の画像:

フッサール哲学における発生の問題

「フッサール哲学における発生の問題」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/360頁
定価 6,912円(本体6,400円)
ISBN 978-4-622-07352-9 C3010
2007年11月21日発行

この本を購入する