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カヴァフィス 詩と生涯

CAVAFY : A BIOGRAPHY


20世紀最大のギリシャ語詩人、コンスタンディノス・カヴァフィス。アレクサンドリアのギリシャ人コミュニティに生を享けたことは、詩人の生涯と詩作に決定的な意味をもたらした。少年時代に家族とともにイギリスに渡り、いったん帰郷するも、英国艦隊のアレクサンドリア砲撃に際してコンスタンチノープルへ避難。日を経てふたたび故郷の土を踏んで以来、アレクサンドリアはこの市が脈々と受け継いできた偉大な伝統をもって彼を迎え、豊かな滋養を蓄えた土壌となって、カヴァフィスとその詩を育んだ。
青年期の放蕩、同性愛。英国人上司に仕える属吏としての灌漑局勤務。やがて母と兄たちを次々に見送った詩人は、人生のピークを静かに越えて、同時代への興味を閉ざし、はるかな過去にひたすらまなざしを注いで、詩作をつづけた。
政治的動乱に揉まれた小アジアに生きた詩人の一生を描きつつ、さらにカヴァフィス詩についての詳説を展開し、その作品と生涯を細大漏らさず描く。E・M・フォースター、T・S・エリオットからサイードまで、多くの書き手を引きつけてやまない詩人カヴァフィスの全貌が、ここにはじめて明らかになる。


目次


カヴァフィス関係系図
第1章 英国艦隊のアレクサンドリア砲撃以前
第2章 コンスタンチノープル
第3章 アレクサンドリアに帰る
第4章 T文字のカヴァフィス
第5章 もう一人のカヴァフィス
第6章 家族生活――旅と別れと
第7章 読書と仕事
第8章 1911年以前の詩
第9章 アレクサンドリアの文学生活
第10章 晩年のカヴァフィス
カヴァフィスのテーブルトーク
カヴァフィスの受容と変容


著訳者略歴

ロバート・リデル
Robert Liddell

イギリスの批評家、小説家、詩人。英国エジプトの混血として、スーダンのゲジラに生まれる。オックスフォード大学で学び、20代はボドリーアン図書館に勤務。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
中井久夫
なかい・ひさお

1934年奈良県に生まれる。京都大学医学部卒業。現在神戸大学名誉教授。精神科医。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
茂木政敏
もぎ・まさとし

1971年、群馬県に生まれる。英知大学仏文科卒業。翻訳にユルスナール「コンスタンディノス・カヴァフィ/批評的紹介」、セフェリス「《海洋冒険》号の旅人のために」、「カヴァフィスとエリオットの対比」などがある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「カヴァフィス 詩と生涯」の画像:

カヴァフィス 詩と生涯

「カヴァフィス 詩と生涯」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/400頁
定価 5,616円(本体5,200円)
ISBN 978-4-622-07359-8 C0098
2008年2月22日発行

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