ドラゴンは踊れない
THE DRAGON CAN’T DANCE

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 368頁 |
定価 | 3,740円 (本体:3,400円) |
ISBN | 978-4-622-07408-3 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2009年2月10日 |
備考 | 現在品切 |

THE DRAGON CAN’T DANCE
判型 | 四六判 |
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頁数 | 368頁 |
定価 | 3,740円 (本体:3,400円) |
ISBN | 978-4-622-07408-3 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2009年2月10日 |
備考 | 現在品切 |
カリブ海はトリニダード・トバゴの首都ポート・オブ・スペインの東に、スラム街ラヴェンティルはある。流れてきたごろつきども、哀しくもたくましい女たちがごった煮のように暮らす場所。ヤードに流れるカリプソのメロディー、そしてスティールパンの響き。
定職ももたず、ひとりの部屋で、オルドリックは年に一度のカーニヴァルで自身が纏う壮麗なドラゴンの衣装をつくって一年のほかの日を過ごしている。ドラゴンにデビル、先住民、奴隷、アフリカの神々や伝説の英雄たち……祝祭の日にマスカレードのキャラクターを演じることは、それらを思い出すこと、伝えること、魂を吹き込むこと、そして、その力を自分たちのものにすること。祖先から受け継がれてきた奴隷制時代の記憶が呼びさまされる。自分たちのルーツを解釈し再演し、抵抗の声をあげよ!
ところが、最近なにかが違う。外国資本の大企業に飼い慣らされたスティールバンド、抵抗の精神という根を引っこ抜かれたカーニヴァル!? オルドリックとスラムのボス、フィッシュアイの破滅的な抵抗が始まる。そして、17歳のシルヴィアとのせつない繋がり……
〈語りの天才〉ラヴレイスの、スピードとリズムに溢れた代表作。
序章
1 バンドの女王
2 プリンセス
3 ドラゴン
4 ごろつき
5 見物人
6 ドラゴンの召命
7 フェット
8 ドラゴンに、男になること
9 灰の水曜日
10 友達と家族
11 新しいヤード
12 厄介者
13 ドラゴンは踊る
14 監獄のダンス
15 ドラゴンは踊れない
16 商店主
17 カリプソニアン
訳注
解説