みすず書房

ヒーリー精神科治療薬ガイド【第5版】

PSYCHIATRIC DRUGS EXPLAINED

判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm
頁数 488頁
定価 4,950円 (本体:4,500円)
ISBN 978-4-622-07474-8
Cコード C1047
発行日 2009年7月24日
備考 現在品切
オンラインで購入
ヒーリー精神科治療薬ガイド【第5版】

抗うつ薬の無造作な処方の横行や副作用軽視の問題を早くから指摘して、大きな反響を呼んだ『抗うつ薬の功罪』の著者による、画期的な内容の治療薬ガイド。
本書は薬にふりまわされないために知っておくべき薬の特性を説明しつつ、服用者・処方者が自然に抱く疑問にぴたりと答えてくれる一冊である。特に「副作用ガイド」と言えるほど副作用の説明は懇切で、薬理学上の「理論」よりも、薬を飲む当人に対して薬は「何をするのか」、どう使えば服薬のメリットがリスクを上回るのかが考え抜かれている。
薬理の柔軟で実際的な捉え方にも定評があり、専門家に対しても新しい薬の見かた、薬理学の側面から見た新しい精神医学観を提示しているといえるだろう。著者の薬理学者・臨床医としての幅広い経験、薬事行政に関する卓見あってこその記述だ。薬のずさんな処方が日本でも社会問題として浮上しつつあるいま、最も読まれるべき解説書である。

目次

まえがき
1 はじめに
Section 1 精神病への対処
2 抗精神病薬
3 抗精神病薬の副作用およびその対処
参考文献
Section 2 うつ病への対処
4 抗うつ薬
5 抗うつ薬の副作用
参考文献
Section 3 双極性障害への対処
6 急性双極性障害への対処
7 気分安定薬
参考文献
Section 4 子どもと向精神薬
8 子どもと向精神薬
参考文献
Section 5 不安への対処
9 不安障害
10 ベンゾジアゼピン系抗不安薬
11 抗不安作用とセロトニン神経系
12 βブロッカーと不安
参考文献
Section 6 睡眠障害および不眠症への対処
13 睡眠障害および不眠症
14 不眠症への対処──非薬物療法
15 睡眠薬
16 鎮静薬
参考文献
Section 7 認知障害への対処
17 認知機能の強化・改善と認知症
18 認知機能の強化・改善と神経保護
参考文献
Section 8 性的障害への対処
19 さまざまな性的障害
20 性機能に及ぼす薬物の影響
付録(1) 男性性機能 問診票
付録(2) 女性性機能 問診票
参考文献
Section 9 依存および離脱症状への対処
21 身体依存 タイプ1
22 身体依存 タイプ2
23 身体依存 タイプ3
参考文献
Section 10 インフォームドコンセント,不当な薬物療法,法的責任
24 インフォームドコンセント
25 不当な薬物療法
26 法的責任
 参考文献
Section 11 心の薬のマーケティング
27 医療用医薬品産業
28 エビデンスに歪められた精神医学
29 “精神科の病気”のマーケティング
30 ファルマゲドン ——薬と医療の現実がみえてきた
参考文献
補遺
監訳者あとがき
索引

書評情報

Nikkei Medical
2009年9月号
岩佐博人
精神医学2009年12月号(第51巻12号)
八木剛平(翆星ヒーリングセンター)
PSYCHIATRY2010年4月号№ 58

関連リンク

ヒーリー・インタビュー「双極性障害とそのバイオミソロジー」

月刊「みすず」2013年3月号に掲載されたデイヴィッド・ヒーリー「双極性障害とそのバイオミソロジー——バイオバブルが人々を治療に駆り立てる時代」(聞き手=クリストファー・レーン)の全文をお読みになれます