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祈りとともにある形<品切>

インドの刺繍・染と民画

著者
柳宗玄

西欧中世美術史の第一人者たる著者が、初めてインドを訪れたのは1976年、還暦を迎える頃であった。それから年に一度はインドの地を踏みながら見聞きし、手に入れた多くの作品について書き溜めた思いが、ついに一巻の書物として結実した。
インドの多様さは果てしがないとはいえ、彼らの世界に生きる神々の存在、聖牛の歩く社会に生きる人々に目を向けざるをえない。そこで著者の出会ったものは、地面画であり、カンタの刺繍の白の風合いであり、マドゥヴァニ絵画の不思議な奔放さと細密さであった。抽象文が単なる装飾以上の意味をみせるプルカリ刺繍とともに、光を反射する鏡片やビーズを取り入れたグジャラットの刺繍もある。染め布のパチェディもまた、インドの神々を集約するマーター女神の世界を私たちに見せてくれるし、ワールリ族の絵画もどこか懐かしい人間の在り方について語りかけてくれるだろう。
悠々たる旅の記録でありながら、主として女性たちの織り成す、暮らしと信仰が一体となっているインド社会と繊細な民芸作品。収められた多数の写真とともに、本書は、失われゆく祈りの世界への比類なきガイドブックとなっている。


目次


1 大地に描く女たち
2 カンタ――白の芸術
 カンタとは何か/図柄について/用途について/カンタの歴史/カンタの教え
3 壁に描く女たち――マドゥバニ絵画
 マドゥバニ絵画との出会い/世に出た農村の芸術/マドゥバニ絵画の概観/マドゥバニ訪問/再びマドゥバニへ/ジトワルプール村で/ランティ村で/さらに三つの村で
4 プルカリ――光の花園
 プルカリとは/素材について/技法と作者/用途について/図柄について/プルカリの運命
5 グジャラットの刺繍
 グジャラットの僻地/カッチの刺繍/サウラシュトラの刺繍/ガネーシャ・スタパナ/モティ・バーラット
6 パチェディ――布の中の布
 パチェディとは何か/女神マーターの世界/パチェディの技法/木綿の神殿/パチェディの時代/布絵としてのパチェディ
7 自然界の生活を描く――ワールリ族の絵
 ワールリとの出会い/ガンジャッド村訪問/ワールリ絵画の世界


著訳者略歴

柳宗玄
やなぎ・むねもと

1917年、柳宗悦の次男として東京に生まれる。美術史家。お茶の水女子大学名誉教授。東京帝国大学法学部および文学部卒業、1952年より三年間、フランス、ベルギーに留学、美術史を学ぶとともに自ら絵筆も執る。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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「祈りとともにある形」の画像:

祈りとともにある形

「祈りとともにある形」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/272頁
定価 5,940円(本体5,400円)
ISBN 978-4-622-07482-3 C0070
2009年8月18日発行
<ただいま品切です>