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留まれ、アテネ<品切>

DEMEURE, ATHÐNES


〈私は、ジャン=フランソワ・ボノムからこれらの写真を受け取って以来、それらを抱えてギリシャを旅していた。(…)私は門外漢の気安さで、すでに写真との接触を始めていたが、そこには魅惑、嘆賞、驚愕の気持ち、またとくに自分のテクストがとりうる形態にかんするあらゆるかたちの不安な問いかけが、渦巻いていた。知らないうちに、まだ一文も書いていないのに、私はその七月三日という日に、テクストの形態が、警句的な文章が連続するようなかたちになると、決めていたはずだ。そうすれば、白と黒・光と影と戯れながら、〈視点〉や〈見地〉を分散させることができるだろう――それらを分離的シークエンスのうちに統合するように見せかけながら〉
 
写真という芸術じたいがすでに、死と不可分の関係にあるのではないだろうか?――古代から近代にかけ無数の死を堆積させてきた「死の都」アテネの断片を写しとった写真たちに導かれ、哲学者はその地を訪れる。町を彷徨い、「見る者」と「撮る者」の見地を往ったり来たりしながら、写真という近代的装置=仕掛けと遅延、そこに写っているものの存在と死、そして「喪の作業」をめぐる思索に立ち止まり、焦点を合わせる。旅のスナップショットのように書き留められた異形の都市/写真論。



著訳者略歴

ジャック・デリダ
Jacques Derrida

1930年アルジェに生まれる。20世紀後半を代表する思想家。現象学の再検討から出発し、ニーチェやハイデガーの哲学を批判的に発展させる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
矢橋透
やばせ・とおる

1957年鎌倉市生まれ。筑波大学比較文化学類、大学院文芸・言語研究科で学ぶ。博士(文学)。現在岐阜大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<朝日新聞 2010年1月31日(日)>
今福龍太(文化人類学者)
<読売新聞 2010年2月21日(日)>
廣瀬浩司<ふらんす 2010年>

関連リンク

この本の関連書


「留まれ、アテネ」の画像:

留まれ、アテネ

「留まれ、アテネ」の書籍情報:

A5変型判 タテ210mm×ヨコ130mm/112頁
定価 3,740円(本体3,400円)
ISBN 978-4-622-07496-0 C1010
2009年12月17日発行
<ただいま品切です>