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春の祭典【新版】

第一次世界大戦とモダン・エイジの誕生

RITES OF SPRING

The Great War and the Birth of the Modern Age


〈幕が上がり、踊り手が登場し、高く飛び跳ねてトウダンスのステップを踏むが、彼らは伝統を無視し、外足で踏むべきステップを内足で踏む。たちまち客席に怒声が飛びかい、非難の声が上がる。…… 観客の高尚な趣味と自尊心は手酷く傷つけられた。客席の抗議はそこに発していたのだ。侮辱されたと感じた者は踊り手をなじったが、逆に『祭典』の支持者からは喝采がわき起こり、こうして戦いがはじまった。〉
1913年5月29日、パリのシャンゼリゼ劇場を大混乱に陥れたバレエ『春の祭典』の初演から、第一次世界大戦の西部戦線での塹壕戦と新しい兵器、1914年のクリスマスイヴに行われた〈敵兵との交歓〉、リンドバーグの大西洋単独横断飛行への興奮、空前のベストセラーとなったレマルクの『西部戦線異状なし』、そしてヒトラーへの賞賛とナチス崩壊まで。兵士の実像とトラウマ問題に着目し、大戦後のヨーロッパの絶望と熱狂を追った、壮大かつ読みごたえのある文化史。


目次


地図
謝辞
はじめに

プロローグ ヴェニス
第1幕
第1場 パリ
 生贄の踊り/一九一三年五月二十九日/シャンゼリゼ劇場/
 ディアギレフとロシア・バレエ団/反乱/対決と解放/観客/成功というスキャンダル
第2場 ベルリン
 聖なる春/序曲/技術/首都/クルトゥーア/文化と反乱/文化としての戦争
第3場 フランドルの戦場で
 異郷の戦場にて/八月の砲声/地には平和を/なぜ起こったか/
 ヴィクトリア朝時代/紅茶に入れる蜂蜜はまだありますか
第2幕
第1場 戦争の祭典
 戦場のバレエ/主旋律/価値の転換
第2場 狂気における理性
 軍の規律に服して/義務/
第3場 聖なる踊り
 軍神/会衆
第4場 内面への旅路
 芸術としての戦争/形式としての芸術/芸術と道徳/前衛
第3幕
第1場 ナイト・ダンサー
 現代のキリスト/スター/忘れてはならない/旅程と象徴
 新世界と旧世界/ロシア・バレエ団の残照
第2場 記憶
 戦争ブーム/死のなかの生/名声/雲の手品師
第3場 終わりのない春
 目覚めよ、ドイツ!/戦争体験/生としての芸術/
 現実としての神話/終わりのない春

訳者あとがき
原注
参考資料
索引


著訳者略歴

モードリス・エクスタインズ
Modris Eksteins

1943年ラトヴィア生まれ。ヨーロッパ史を専門とする歴史学者。少年時代に難民としてカナダに移住。トロント大学、オックスフォード大学(博士号取得)で学び、1970年より、トロント大学スカボロ校で教鞭を取る。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
金利光
キム・イグァン

1945年生まれ。京都大学英米文学科卒業。翻訳家。翻訳工房「パディントン・アンド・コンパニイ」主宰。著書に『英日翻訳トレーニング・マニュアル』(共著、バベル・プレス)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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春の祭典【新版】

「春の祭典【新版】」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/472頁
定価 9,504円(本体8,800円)
ISBN 978-4-622-07503-5 C0022
2009年12月17日発行

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