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資本主義の妖怪

金融危機と景気後退の政治学

THE SPECTRE AT THE FEAST

Capitalist Crisis and the Politics of Recession


「本書は、金融危機直後の2009年1月と2月に書かれた。本書は、これらの出来事について最終的な判断を下そうとするものではない。金融危機の帰結は現在も展開中であり、全面的な含意というものは何年も後にならなければ把握できないであろう。むしろ、本書の目的は、これらの出来事に対する最初の反応を提示し、歴史的・政治的に最も適切な理解を探求しようとするものである。」(「日本語版への序文」より)
2008年9月米大手投資銀行リーマン・ブラザーズの経営破綻は、世界経済に大きな衝撃を与えた。これを象徴的事件とする金融危機は、2009年初頭までにグローバルな景気後退を引き起こし、現在に至っている。
イギリス政治学の泰斗ギャンブルは、この危機を長い歴史的脈絡の中でとらえる。1930年代の大恐慌、1970年代のスタグフレーションとの対比で分析し、今回の危機の様相を鮮やかに描き出す。また、ここ30年間支配的であった新自由主義とグローバル化の思想とは何だったのかを解明する。
今回の危機は、北米・ヨーロッパの経済と東アジア・南アジアの経済との新たなバランスを形成する決定的瞬間となるのか。新たな経済思想・政策枠組みをもたらすのか。著者は金融危機後の世界のあり方を問い、われわれに現代資本主義とその未来について考えさせるのである。


目次


日本語版への序文
前文

序章 行き過ぎへの道
本書のプラン

第1章 好景気から破産へ
信用逼迫

第2章 資本主義の危機
クライシスの意味/資本主義初期の危機の形態/マルクスと資本主義の景気循環/20世紀の危機/大暴落/1970年代のスタグフレーション

第3章 グローバル化と新自由主義
グローバル化/新自由主義/ワシントン・コンセンサス/新自由主義の行く末

第4章 景気後退の政治学
新自由主義と国家の復活/誰が得をし、誰が失うのか/政治的副産物/右翼と左翼

第5章 グローバルな衝撃
アメリカの役割/EUの役割/日本/新興経済諸国/南の世界/ヘゲモニーの移転

第6章 何がなされるべきなのか?
市場原理主義者/国家保護主義者/規制重視自由主義者/コスモポリタン自由主義者/反資本主義者/宴席の妖怪

訳者あとがき
参考文献案内
参考文献リスト
索引


著訳者略歴

アンドルー・ギャンブル
Andrew Gamble

1947年ロンドンに生まれる。1968年ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジ卒業(B. A.)、1969年ダラム大学大学院修士課程修了(M. A.)、1972年ケンブリッジ大学ゴンヴィル・キーズ・カレッジ(博士課程)修了。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
小笠原欣幸
おがさわら・よしゆき

1958年生まれ。1981年一橋大学社会学部卒業。1986年一橋大学社会学研究科博士課程修了(社会学博士号取得)。1991年より東京外国語大学講師、1994年より同大学助教授。現在同大学准教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

堂目卓生(経済学者)
<読売新聞 2010年1月17日(日)>
奥村宏(会社学研究家)
<エコノミスト 2010年2月9日号>
<東京新聞 2010年2月7日(日)>
<産経新聞 2010年1月10日(日)>

関連リンク

この本の関連書


「資本主義の妖怪」の画像:

資本主義の妖怪

「資本主義の妖怪」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/272頁
定価 3,080円(本体2,800円)
ISBN 978-4-622-07506-6 C0033
2009年12月1日発行

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