文士厨房に入る
THE PEDANT IN THE KITCHEN

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 200頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-07537-0 |
Cコード | C0098 |
発行日 | 2010年5月19日 |
備考 | 現在品切 |

THE PEDANT IN THE KITCHEN
判型 | 四六判 |
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頁数 | 200頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-07537-0 |
Cコード | C0098 |
発行日 | 2010年5月19日 |
備考 | 現在品切 |
「料理が科学か芸術かなど、厨房にいる文士の知ったことではない。料理が、木工や日曜大工の溶接のような手仕事と同等でよしとしている。彼はただ、美味しくて栄養のある食べ物を料理したいだけなのだ。彼の手料理で、友人たちが食中毒にかからないことだけを願い、たっぷり時間をかけて、レパートリーを広げたいだけなのである。」(本文より抜粋)
傑作『フロベールの鸚鵡』をはじめ、ブッカー賞に三度もノミネートされたイギリス作家による痛快料理エッセー。数々の料理書を読み漁り、両手に余る調理器具をキッチンに揃え、手料理をふるまい味わうことを無上のよろこびとしながら、レシピにとまどい、出来栄えにどこか不安を覚えてやまない、落ち着かない文士。その知識と経験を惜しげもなく披露した本書は、個別のレシピを越えてクッキングの苦楽の本質を明らかにする。面白くて役に立つ本として、『ガーディアン』紙が選ぶ「この10年の食に関するベスト本」で「記憶すべき一冊」として挙げられた。老若を問わず、厨房男子とそのパートナーのための本。
晩学の料理人
警告「文士調理中」
中くらいの玉葱を二個
料理本は定石どおりに
十分で料理の達人
そんなことできるかい
サボテンとスリッパ
歯の妖精
いいもの
しかめっ面でサービス
一度でじゅうぶん
そんなこと言われても
シンプル
紫に染めて
ディナー・パーティじゃないよ
いちばん下の引き出し
すべては教訓
訳者あとがき