ゲーデルの定理
利用と誤用の不完全ガイド
GODEL’S THEOREM

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 256頁 |
定価 | 3,850円 (本体:3,500円) |
ISBN | 978-4-622-07569-1 |
Cコード | C1041 |
発行日 | 2011年3月25日 |
備考 | 現在品切 |

GODEL’S THEOREM
判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 256頁 |
定価 | 3,850円 (本体:3,500円) |
ISBN | 978-4-622-07569-1 |
Cコード | C1041 |
発行日 | 2011年3月25日 |
備考 | 現在品切 |
20世紀最大の学術的発見のひとつであるゲーデルの不完全性定理は、「汲めども尽きぬ知的濫用の泉である」とも言われる。あらゆる分野で引用され、しかもその大半が定理の使い方を誤っているからだ。
本書はそんな偉大な定理のユニークな解説書。「革命」ばかりが語られてきた不完全性定理について、定理としての醍醐味を語る。ゲーデル、チューリングをはじめとする驚くべき頭脳がシステムの性質を探る、創造性あふれる営みを垣間見る旅。しかも数々の誤用例を素材に、ゲーデルの定理では言えない(……)ことまでを徹底的に点検し、定理の射程を明らかにしている。
認知科学、物理学、神学、ポストモダン批評など、思いつくかぎりの分野から誤用・誤解の事例がとりあげられている。誰もが陥りやすい錯覚や、緻密な考察の末の誤りも多く、著名な科学者の文章でさえ例に漏れない。同じ轍を踏まないためにもゲーデルの定理を引用する際にはとりわけ必読の書である。
定理に刺激されがちな話題のなかには、数学・論理学・哲学にまたがる深遠なアイデアが含まれている。「心対コンピュータ」/複雑さ/無尽蔵といったテーマを深めることを通じて、読者は数学の哲学の奥深さに触れることができるだろう。
本書第1刷「訳者あとがき」の229頁6行目、 「同年4月26日」は、正しくは「 同年4月19日」です。
小社の校正過程で発生した誤植のため、訳者の田中一之先生および読者のみなさまにご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。