みすず書房

科学というプロフェッションの出現

ギリスピー科学史論選

ESSAYS AND REVIEWS IN HISTORY AND HISTORY OF SCIENCE

判型 四六判
頁数 256頁
定価 4,180円 (本体:3,800円)
ISBN 978-4-622-07582-0
Cコード C1040
発行日 2010年12月21日
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科学というプロフェッションの出現

「プロフェッショナルな人びとを、主人に仕えてその愛顧で生活する従者から区別する無形のものは、自尊心であり、そして集団構成員の全員がもつ自信である」
アメリカ、フランスにおける科学の専門職化は、いつ、どのようにして進展したのかを考察した「科学というプロフェッションの出現」、社会科学における統計的分析の自然科学への応用をラプラス、ポアッソン、ケトレらに見た「社会科学と物理学における確率的分析」、18世紀と帝政期のフランスにおける産業と科学の関係を跡づける「産業の博物誌」、ヴォルテールとゲーテの科学にかんする著作をたどった「科学と文学的想像力」、サンバースキー、ディクステルホイス、コイレ、クーン、マートンの業績を論じた論考数編、さらには「科学の歴史記述の発展に関連して、自分のおこなったことを考えた」自伝にまでいたる論文集。
科学史研究の黎明期を支えた碩学が、科学思想と科学史を縦横無尽に語りつくす。

目次

第1部 科学と国家
1 科学というプロフェッションの出現——アメリカ科学の成熟 1910-1970年
2 科学というプロフェッションの出現——フランス科学の繁栄 1770-1830年
3 社会科学と物理学における確率的分析
4 産業の博物誌
5 科学と文学的想像力——ヴォルテールとゲーテ

第2部 科学史の探究者たち
6 ある物理学者の見たギリシア科学
7 ディクステルホイス——世界像の機械化
8 アレクサンドル・コイレ
9 トーマス・クーン——科学の特質
10 マートン・テーゼ
11 ギリスピー自伝

訳者あとがき
初出一覧
索引

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