われら新鮮な旅人【definitive edition】
[詩集]

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 144頁 |
定価 | 1,980円 (本体:1,800円) |
ISBN | 978-4-622-07591-2 |
Cコード | C0092 |
発行日 | 2011年2月16日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | A5判 |
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頁数 | 144頁 |
定価 | 1,980円 (本体:1,800円) |
ISBN | 978-4-622-07591-2 |
Cコード | C0092 |
発行日 | 2011年2月16日 |
備考 | 現在品切 |
著者の20代は1960年代に重なっている。最初の詩集『われら新鮮な旅人』は65年11月に思潮社から出た。ジョン・レノンと同い年の詩人25歳。その3か月後『現代詩手帖』に発表された長詩「クリストファーよ、ぼくたちは何処にいるのか」も収めた『長田弘詩集』が現代詩文庫の一冊として68年に出る。なんと鮮烈なデビューであったことだろう。そして1971年の長詩「夢暮らし」。
このたび決定版となった本書の読者は、近作『世界はうつくしいと』などで感じられる情感の円熟や人生にたいする哲学的な観想と、あまりにもちがう生々しい言葉の連なりに驚くことだろう。もちろん時代背景はあるが、恋愛詩集といえるこの詩集からは永遠の若さが、今でもびんびん伝わってくる。「匂うような空の青さが/季節のすべての記憶から/日の色を奪ってゆくように/ぼくたちは恋人/いつも新鮮な恋人!」「ふたりの貧しさはふたりの悪だということを知るんだ。」「つかのまの熱さのふちに/激しいひもじさがぼくたちを巻きつけた。」時代をも作者をも越えてわれわれに届く「詩の力」を改めて感じさせられる。
われら新鮮な旅人
吊るされたひとに
八月のひかり
無言歌
春をみつける
多島海
誤解
愛について
ふたり
パッション
証言
婚礼I
婚礼II
ブルー・ブルース
言葉と行為のあいだには
ぼくたちの長い一日
かなしみの海
われらの船
波
貝殻
われら新鮮な旅人
クリストファーよ、ぼくたちは何処にいるのか
夢暮らし
おぼえがき