ジョルジョ・モランディの手紙

1890年、繊維取引の小さな商社を営む家族の、5人兄弟の長男としてボローニャに生まれる。17歳で美術アカデミーに入学、同校を卒業後、小学校の美術教師を務め、後に校長に就任。40歳で母校ボローニャの美術アカデミーの版画科教授となる。1963年に栄誉ある市民に贈られる金のボローニャ大学賞を受賞。生涯ボローニャを離れず、油絵作品のすべてがフォンダッツァ通りの自宅とアペニン山脈中の寒村グリッツァーナのアトリエで制作された。1964年肺ガンにより死去。享年73歳。

1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。現在、京都大学大学院教授。専門は西洋美術史・思想史。著書に、『もうひとつのルネサンス』（1994）、『モランディとその時代』（以上、人文書院、2003／吉田秀和賞）、『芸術（アルス）と生政治（ビオス）』（2006）、『フロイトのイタリア』（以上、平凡社、2008／読売文学賞）、『半透明の美学』（岩波書店、2010）など。訳書に、ロンギ『芸術論叢』（全2巻、監訳）、アガンベン『中味のない人間』『イタリア的カテゴリー』（共訳）など多数。

1981年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程在籍。専門は西洋美学・美術史。論文に、「「貧しさ」の内と外——「アルテ・ポーヴェラ」の領域に関する考察」（『美学』第232号、2008）「アルテ・ポーヴェラと都市空間」（『美学』第236号、2010）など。

1977年生まれ。 京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。現在、立命館大学文学部非常勤講師。専門はイタリア近現代美学・文化史。博士論文「芸術と政治——ファシズム期イタリアの造形芸術とその批評に関する研究」（2001）。著書に、『イタリア・ファシズムの芸術政治』（水声社より2011年6月刊行予定）。

1968年生まれ。京都大学大学院博士後期課程修了。現在、信州大学人文学部准教授。専門は近現代彫刻史、現代美術批評。著書に、『カラヴァッジョ鑑』（共著、人文書院、2001）『彫刻の解剖学』（ありな書房、2010）。訳書に、ロンギ『芸術論叢 』I（共訳、中央公論美術出版、1998）、ペルニオーラ『エニグマ』（1999）、コンティ『修復の鑑』（以上、ありな書房、2002）など。

1977年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。現在、龍谷大学他非常勤講師。専門は美学・美術史、視覚文化論。著書に、『調和と自由のヴィジョン——フランス近代絵画の再考』（仮題、人文書院より2011年6月刊行予定）『見る、撮る、魅せる、アジア・アフリカ！』(共著、新宿書房、2006)。訳書に、クレーリー『知覚の宙吊り』(共訳、平凡社、2005)など。