みすず書房

ジョルジョ・モランディの手紙

判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm
頁数 328頁
定価 4,400円 (本体:4,000円)
ISBN 978-4-622-07593-6
Cコード C0071
発行日 2011年4月 5日
備考 現在品切
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ジョルジョ・モランディの手紙

〈わたしたちが実際に見ているもの以上に、もっと抽象的でもっと非現実的なものは何もない、とわたしは信じています。(…)コップはコップ、木は木であるということしか、わたしたちは知ることができないのです〉——この信仰めいたヴィジョンの確かさを試すかのように、《静物》と題された、何の変哲もない壜、缶、器を配した絵を、くり返し描きつづけた画家ジョルジョ・モランディ。
第I部では、生涯、生まれ故郷の町ボロ—ニャのアトリエに引きこもり仕事をつづけた画家が遺した、貴重な手紙の数々を集成。限られた友人知人と交わされた言葉からは、画家の素直な心情がうかがい知れる。同時代の美術批評への関心、古今の絵にたいする好み、顔料への配慮、自作の印刷にむけるこだわり…寡黙だった画家の人と芸術の裏側を語る、細部に満ちた手がかりとなっている。
第II部では、同時代人によるモランディ評はじめ、今日のモランディ論の礎となっている重要な論文、短文ながら興味深い「自伝」、稀少なインタヴュー、ヴェネツィア・ビエンナーレとの隠れた関係に迫る論考など、謎めいた画家モランディに多方向から接近する。

目次

はじめに

第 I 部 モランディの手紙 1919-1963(岡田温司 訳・注)

第 II 部 モランディの歩み——自伝・批評・モノグラフ
1 初期の批評および「自伝」のなかのモランディ——デ・キリコ、カッラ、ソッフィチを中心に(岡田温司 訳・解説)
2 最初のモノグラフのなかのモランディ——チェーザレ・ブランディ「モランディの歩み」(池野絢子 訳・解説 )
3 論争のなかのモランディ——カルロ・ルドヴィコ・ラッギアンティ「ジョルジョ・モランディ」(鯖江秀樹 訳・解説 )
4 ヴェネツィア・ビエンナーレとモランディ(金井直)
5 インタヴューを受けるモランディ——どこでもない場、モランディとロディティの対話をめぐって(石谷寛治 訳・解説)
6 最晩年のモランディ——アルカンジェリとの確執をめぐって(岡田温司 訳・解説)


おわりに

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