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敗戦三十三回忌

予科練の過去を歩く

著者
宮田昇

戦況がいよいよ悪化した1943年、海軍はついに、当時の中学校に在学中の少年たちを召集しはじめた。翌年には著者も志願し、予科練(甲種飛行予科練習生)としての日々がはじまる。
それから敗戦まで、約1年半の軍隊生活は、「国をまもり、家族をまもる」という大義に燃えた少年のプライドを、つぎつぎと突き崩していった――自分たちはたんなる「消耗要員」にすぎないのだろうか。
敗戦33年目の1977年は、早世した長姉の三十三回忌にあたっていた。著者は一念発起し、予科練の足跡をたどる旅に出る――丹波市、大津と琵琶湖の周辺、福知山、綾部へ。全ての場所で当時の生活の痕跡が見つかる。記憶が溢れ出し、ハイティーンの感情の振幅、戦争への矛盾する思い、憤りがよみがえる。思わぬドラマにまで遭遇する。
第二次大戦の記憶の風化と、脱稿直前に東日本で起きた複合災害は、戦争体験を語ることについての著者の逡巡に、新たな見通しをあたえた。「ある予科練の戦後」を語る新しい章がくわわる――あの体験は、戦後の生き方に直結しただろうか。現在にこそ意味をもつ、過去との対話である。


目次


プロローグ 軍国少年
三十三回忌の旅
 丹波市
 大津
 福知山 飛行場
 福知山 校庭
 綾部
 ふたたび大津
 比叡山
エピローグ その戦後

謝辞 「耕地復旧記念碑」について
あとがき 「三十三回忌の旅」から複合災害まで


著訳者略歴

宮田昇
みやた・のぼる

1928年東京に生まれる。早川書房編集部、チャールズ・E・タトル商会著作権部を経て、1967年、日本ユニ・エージェンシー創設、元代表取締役。1991年、日本ユニ著作権センター創設、元代表理事。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<東京新聞 2011年8月14日(日)>
徳田晋哉<読売新聞 2011年8月28日(日)>
加藤陽子(東京大学教授)
<日経ビジネス ON LINE「池上彰の「学問のススメ」 なぜ日本人はリスクマネジメントができないのか?――加藤陽子・東京大学文学部教授に聞く 第3回」 2011年8月30日>
<出版ニュース 2011年10月上旬号>
梯久美子(ノンフィクション作家)
<サンデー毎日 2011年10月9日号>
坪内祐三(評論家・エッセイスト)
<新潮45 2012年1月号>
日暮雅通(翻訳家)
<日本経済新聞 2012年3月14日>
[インタビュー]<NHKラジオ深夜便「明日へのことば」 2012年8月15日放送>

関連リンク

この本の関連書


「敗戦三十三回忌」の画像:

敗戦三十三回忌

「敗戦三十三回忌」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/200頁
定価 2,530円(本体2,300円)
ISBN 978-4-622-07617-9 C0095
2011年7月22日発行

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