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記憶を和解のために

第二世代に託されたホロコーストの遺産

AFTER SUCH KNOWLEDGE

A Mediation on the Aftermath of the Holocaust


〈ホロコーストを引き継ぐ使命は、私たちのもとに手渡された。第二世代は、まさに過去と現在を繋ぐ世代なのだ。すでに受容され、世界に向けて詳らかにされたホロコーストの事実は、歴史や神話に変容されてきた。私たちの世代は、いまいちどショアから導き出される多くの問いかけに対して、現在とのつながりにおいて考えることができるはずだ。この本は、そのような問いをめぐる一人の人間の思索であり、終わりなき苦難の歴史への長い応答である〉

著者は1945年にポーランドのクラクフに生まれた。ホロコーストを体験してきたユダヤ人の両親の下に育ち、家族とともにカナダに移住した著者は、日々の両親の沈黙や、時に発せられる過去の悲惨についての語りに戸惑いながらも、しだいに、彼ら第一世代の事実や思いを受け止め、自分自身の、そして第二世代の課題にしてゆく。
はるか彼方のホロコーストをどうやって理解すればよいのだろう? 現在を生きる私たちにとって、ホロコーストがもつ意味は何なのだろう? その意味を次の世代に伝えていくにはどうすればよいのだろう?
記憶とは、歴史とは、文学とは、アイデンティティとは、正義とは? 本書は、同時代や未来を生きる人びとに宛てた、自分自身との真摯な対話の書である。


目次


日本の読者の皆さんへ

I ホロコーストという寓話
II 心に刻みこまれた物語
III 語られた物語
IV 倫理の地平へ
V 手渡された記憶
VI 過去への旅
VII 過去から現在へ

謝辞
訳者あとがき
関連文献


著訳者略歴

エヴァ・ホフマン
Eva Hoffman

1945年、ユダヤ人の両親のもとにポーランドのクラクフに生まれる。13歳でカナダに移住。アメリカのライス大学で英文学を学び、ハーバード大学大学院で博士号を取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
早川敦子
はやかわ・あつこ

1960年生まれ。津田塾大学大学院文学研究科博士課程修了。英国エディンバラ大学大学院、オックスフォード大学大学院留学。現在 津田塾大学学芸学部英文学科教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<2011年9月4日:日本経済新聞>
早尾貴紀(東京経済大学専任講師)
<2011年11月18日(金):週刊読書人>
姜尚中(東京大学教授)
<2011年10月16日(日):朝日新聞>
姜尚中<2011年12月25日(日):朝日新聞「今年の3点」>

関連リンク

この本の関連書


「記憶を和解のために」の画像:

記憶を和解のために

「記憶を和解のために」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/336頁
定価 4,860円(本体4,500円)
ISBN 978-4-622-07631-5 C1010
2011年8月10日発行

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