記憶を和解のために
第二世代に託されたホロコーストの遺産
AFTER SUCH KNOWLEDGE
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 336頁 |
定価 | 4,950円 (本体:4,500円) |
ISBN | 978-4-622-07631-5 |
Cコード | C1010 |
発行日 | 2011年8月10日 |
AFTER SUCH KNOWLEDGE
判型 | 四六判 |
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頁数 | 336頁 |
定価 | 4,950円 (本体:4,500円) |
ISBN | 978-4-622-07631-5 |
Cコード | C1010 |
発行日 | 2011年8月10日 |
〈ホロコーストを引き継ぐ使命は、私たちのもとに手渡された。第二世代は、まさに過去と現在を繋ぐ世代なのだ。すでに受容され、世界に向けて詳らかにされたホロコーストの事実は、歴史や神話に変容されてきた。私たちの世代は、いまいちどショアから導き出される多くの問いかけに対して、現在とのつながりにおいて考えることができるはずだ。この本は、そのような問いをめぐる一人の人間の思索であり、終わりなき苦難の歴史への長い応答である〉
著者は1945年にポーランドのクラクフに生まれた。ホロコーストを体験してきたユダヤ人の両親の下に育ち、家族とともにカナダに移住した著者は、日々の両親の沈黙や、時に発せられる過去の悲惨についての語りに戸惑いながらも、しだいに、彼ら第一世代の事実や思いを受け止め、自分自身の、そして第二世代の課題にしてゆく。
はるか彼方のホロコーストをどうやって理解すればよいのだろう? 現在を生きる私たちにとって、ホロコーストがもつ意味は何なのだろう? その意味を次の世代に伝えていくにはどうすればよいのだろう?
記憶とは、歴史とは、文学とは、アイデンティティとは、正義とは? 本書は、同時代や未来を生きる人びとに宛てた、自分自身との真摯な対話の書である。
日本の読者の皆さんへ
序
I ホロコーストという寓話
II 心に刻みこまれた物語
III 語られた物語
IV 倫理の地平へ
V 手渡された記憶
VI 過去への旅
VII 過去から現在へ
謝辞
訳者あとがき
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