みすず書房

荘子に学ぶ

コレージュ・ド・フランス講義

LECONS SUR TCHOUANG-TSEU

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 184頁
定価 3,300円 (本体:3,000円)
ISBN 978-4-622-07633-9
Cコード C1010
発行日 2011年8月19日
備考 現在品切
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荘子に学ぶ

湯川秀樹も愛読した『荘子』は、中国老荘思想の古典としてのみならず、独特の世界観が人をひきつけて福永光司の実存主義的解釈など、数々の論を日本でも生みだしてきた。芭蕉への影響が論じられることもある。しかし、スイスの碩学による、この四講は、道教の伝統から『荘子』を救い出し、経験の記述をきわめた哲学者の著作として「まったく独自の解釈」(中島隆博)を行っている。フランス語への翻訳に基づいた綿密細心な読みによって「物のはたらき」「活動のレジーム」「混沌の弁明」そして「主観性のパラダイム」のそれぞれの視点から、生き生きとした口調で、荘子の言いたかったことの本質を明かしてゆく。ウィトゲンシュタイン、スピノザ、クライスト、ミショー、バッハなどと重ねる論述も無理を感じさせない。哲学することの発見にみちた小さな名著である。

目次

巻頭言
物のはたらき
活動のレジーム
混沌の弁明
主観性のパラダイム

訳者あとがき

書評情報

鶴ヶ谷真一(エッセイスト)
新潮452011年10月号

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