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乳幼児精神医学入門

著者
本城秀次

1940年代から児童精神医学がすでに一般に認知されていた欧米に比して、わが国の子どもの精神医学は大きく遅れをとってきた。しかし21世紀に入り、ついにわが国でも乳幼児・児童専門の精神科が誕生した。本書は名古屋大学で同科設立の中心的役割を担ってきた著者が、「乳幼児精神医学」という新たな分野の基礎知識をまとめるものである。
「乳幼児精神医学」という名称が初めて用いられたのは1970年代のことであり、それほど古いことではない。本書はフロイト、マーラー、ボウルビィらの発達心理学における貢献からスタートする。彼らの発達理論から乳幼児の診断と治療、母子関係論など、緻密な文献研究を礎にした乳幼児精神医学の最新知見を凝集。さらに虐待事例など著者自身による臨床例を加え、今日の乳幼児精神医学の役割と可能性、そして学問の全体像を多面的に見渡す。
乳幼児のこころはどのような体験をし、いかにして母親やまわりの人々と関係を築いていくのか。わが国の子どもの精神医学を牽引してきた著者による、本邦初にして最良の入門書。


目次


序 子どものこころを診る

第1章 乳幼児精神医学の歴史と現状
1 乳幼児精神医学の発展
2 乳幼児精神医学の特徴
3 乳幼児精神医学の射程
4 乳幼児精神医学の可能性

第2章 乳幼児期のいくつかの発達理論
1 フロイトのリビドー発達理論
2 エリクソンの漸成的発達理論
3 マーラーの分離‐個体化過程
4 スターンの自己感の発達

第3章 乳幼児の発達と母子関係
1 愛着について
2 気質について

第4章 精神発達と環境
1 子どもの精神発達と環境
2 妊娠期の環境と胎児の精神発達
3 乳幼児期の環境と精神発達

第5章 乳幼児の診断
1 乳幼児期の診断の実際について
2 症例
3 愛着障害について
4 DC: 0-3と乳幼児の治療

第6章 乳幼児の治療
1 乳幼児の治療法に関する研究
2 短期危機介入
3 発達ガイダンス‐支持的療法
4 乳幼児‐親精神療法

第7章 母子支援
1 母親のメンタルヘルスと母子関係
2 NICUにおける問題
3 妊娠の中断とメンタルヘルス
4 妊娠出産と虐待

第8章 虐待について
1 概念の歴史と定義
2 児童虐待の実態
3 子ども殺し
4 児童虐待の精神医学的・心理学的問題
5 長期的経過
6 発生に関する要因
7 児童虐待の世代間伝達について
8 治療

第9章 「親と子どもの心療科」にいたるまで――乳幼児期からの家族支援の実際
1 われわれの臨床的取り組み
2 調査研究
3 おわりに

文献


著訳者略歴

本城秀次
ほんじょう・しゅうじ

1949年京都市生まれ。1975年名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学部精神医学教室助手、名古屋大学教育学部助教授を経て、現在、名古屋大学発達心理精神科学教育研究センター児童精神医学分野教授。医学博士。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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「乳幼児精神医学入門」の画像:

乳幼児精神医学入門

「乳幼児精神医学入門」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
定価 3,456円(本体3,200円)
ISBN 978-4-622-07643-8 C3011
2011年9月6日発行

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