みすず書房

消えた将校たち

カチンの森虐殺事件

DEATH IN THE FOREST

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 280頁
定価 3,740円 (本体:3,400円)
ISBN 978-4-622-07648-3
Cコード C1022
発行日 2012年12月18日
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消えた将校たち

第二次大戦中の1943年2月、西ロシアのカチン地区を占領中のドイツ軍は偶然ポーランド将校数千名の遺体を発見した。
今では、1940年春の虐殺がソ連の犯行だったことは周知の事実。しかし本書が米国で刊行された1962年当時は、米英ソは協調してヒトラー犯行説を主張、事実を隠蔽し、ソ連の一次資料も90年代まで封印されていた。
著者は若いときワルシャワ蜂起に参加し、米国に帰化したポーランド人学者。ソ連以外の関係国の資料を可能なかぎり収集し(東京の国会図書館まで調べている)、生存者の証言を集め、いわば傍証から、ソ連犯行説を固める。まるで複数の大国を相手にひとりで戦うかのように。
ポーランド将校たちはいつ、誰に、なぜ、どのように殺されたのか? 列強の隠蔽工作で誰が消されたか? ドイツ、ソ連、ポーランド三国の証拠品争奪戦の行方は? 読者は息詰まるような“ノンフィクション”を読むことになるだろう。
ソ連の崩壊後、一次資料が公開されはじめると、ザヴォドニーの主張は裏付けられた。いまだに引用頻度がもっとも高く、基本図書でありつづける稀有な存在だ。
中野五郎訳『カティンの森の夜と霧』(読売新聞社、1963年)を大幅に改訂した新版。

目次

謝辞
まえがき

1 消えたポーランド軍捕虜
2 森の墓場
3 不都合な同盟国——生者と死者
4 ソ連調査団の現地調査
5 ニュルンベルク裁判——国際政治の罪と罰
6 証拠分析
7 状況の再現——墓穴のふちへ
8 状況の再現——生死を分けたもの
9 カチン事件が生んだ戦後の諸問題

解説  根岸隆夫

原注
ソ連内務人民委員部のカチンの森虐殺事件関与者
参考資料と文献一覧
索引

書評情報

週刊東洋経済
2013年2月16日
星乃治彦(福岡大学人文学部教授)
しんぶん赤旗2013年3月17日(日)
東京新聞
2013年3月24日(日)

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