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人生と運命 3

ЖИЗНЬ И СУДЬБА


「万物は流転する。あらゆる人間は密告する。」
(元ソヴィエト保安機関職員の言葉 第三巻43章)

1942年11月、スターリングラードのドイツ第六軍を包囲する赤軍の大攻勢は、百時間で決着した。戦争の帰趨を決する戦闘が終わった。反ファシズムの希望、世界の目をくぎ付けにした都市は廃墟になった。
その瞬間からスターリンは、ユダヤ人殲滅の剣をヒトラーからもぎとり、やがて国内のユダヤ人にふり降ろす。戦後の自由な暮らしを夢みて戦った国民に、一国社会主義の独裁者はたがをはめ直した。
物理学者ヴィクトルは、核反応を数学的に説明する論文を観念論的と批判される。彼は懺悔をしなかった。失職して逮捕される不安に怯えながら、良心を守ったことで心は澄んでいた。
ところが突然、スターリンからヴィクトルに電話がかかってくる。状況は一変し、彼は称賛に包まれるが、原子爆弾開発への協力をもはや拒否できない。
困難の中で守った自由を、栄誉の後で失う人もいれば、幸せな記憶ゆえに苦難に耐える人もいる。栄光、孤独、絶望と貧窮、ラーゲリと処刑。いかなる運命が待っているにせよ、ひとは人間として生き、人間として死ぬ。この小説は、個人が全体主義の圧力に耐えるのがどれほど困難だったかを描いている。
奇跡のように生きのびた本が今、日本の読者を待つ。全三部完結。



著訳者略歴

ワシーリー・グロスマン
Василий Гроссман

1905-1964。ウクライナ・ベルディーチェフのユダヤ人家庭に生まれる。モスクワ大学で化学を専攻。化学技師として働いたのち、小説を発表。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
齋藤紘一
さいとう・こういち

1943年群馬県生まれ。東京大学理学部化学科卒。在学中に米川哲夫氏にロシア語を学ぶ。通産省入省後、課長・審議官を務める。93年退官後、ISO(国際標準化機構)日本代表委員、独立行政法人理事長をへて現在、翻訳家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

佐藤優<週刊文春「文春図書館」 2012年4月12日号>
池田浩士(ドイツ文学者)
<日本経済新聞 2012年4月15日(日)>
沼野充義<毎日新聞 2012年5月6日(日)>
小野正嗣(作家・明治学院大学専任講師)
<朝日新聞 2012年5月20日(日)>
<読売新聞 2012年6月17日(日)>
鈴木正美(新潟大教授)
<北海道新聞 2012年5月6日(日)>
<intoxicate (Tower Records) vol. 97>
沼野充義(東大教授・スラブ文学)
<毎日新聞「2012年この3冊」 2012年12月16日(日)>

関連リンク

この本の関連書


「人生と運命 3」の画像:

人生と運命 3

「人生と運命 3」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/448頁
定価 4,860円(本体4,500円)
ISBN 978-4-622-07658-2 C0097
2012年3月9日発行

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