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大正デモクラシー期の政治と社会

著者
松尾尊兊

大正デモクラシーは第二次大戦後の民主主義を、歴史的・内発的に用意したが、当時の現実としては、対外的な帝国主義の追求と資本主義の急速な発展のもとで、1918年の全国的な米騒動、治安維持法の成立、普選運動、政党政治の出現と混迷などに始まり、男女同権を求める運動まで、政治・社会・文化の多様な潮流が混然一体となっていた。
一貫してこのテーマを研究してきた著者が、今回、二つの相互に関連する問題意識(1. 天皇および天皇制について、2. それらに対決してきた日本共産主義と日本共産党について)から一冊を編み、史実の確定と解釈を試みる。
第一部「一九一八年の米騒動」は、著者の学問研究の出発点となったテーマをめぐる主要論文からなり、第二部「日本共産党の結成と治安立法」は、米騒動後、反権力の先頭に立った日本共産党勢力の動向と、権力側の直接対応について考察する。第三部「政党政治の発展」では、第一次大戦後から満州事変にいたる間の政党政治の誕生と展開を論じる。
著者の50年を超えるライフワークから、単著に含まれていない16論文をみずから精選した。緻密な実証主義に貫かれ、「高校生にも理解できるように」と意図された文章は平易でリズム感に富む。図書館、研究者に重要なだけでなく、読者は、現代の政治状況を理解するうえで示唆に富むことを発見するだろう。


目次


I 一九一八年の米騒動
1 京都地方の米騒動
2 京都地方の米騒動における官憲の対策
3 米騒動の取締りと鎮圧
4 米騒動鎮圧の出兵規模

II 日本共産党の結成と治安立法
1 創立期日本共産党史のための覚書
2 第一次大戦後の治安立法構想――過激社会運動取締法案の立案経過
3 過激社会運動取締法案について――一九二二年第四五議会における
4 一九二三年の三悪法反対運動
5 内務省の社会主義者取締報告書
6 関東大震災と憲兵隊――憲兵曹長林兵一郎旧蔵文書について
7 コスモ倶楽部小史

III 政党政治の発展
1 大正デモクラシー期の政治過程――普通選挙問題を中心に
2 政党政治の発展
3 政友会と民政党
4 満州事変下の吉野作造
5 敗戦前後の佐々木惣一――近衛文麿との関係を中心に

人名索引
参考文献執筆者索引


著訳者略歴

松尾尊兊
まつお・たかよし

1929年鳥取市に生まれる。1953年京都大学文学部卒業。1981年京都大学人文科学研究所教授。1993年京都大学名誉教授、京都橘女子大学(現京都橘大学)教授。2002年同名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

成田龍一(歴史学)
<週刊読書人「2014年上半期の収穫から」 2014年7月25日>

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大正デモクラシー期の政治と社会

「大正デモクラシー期の政治と社会」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/664頁
定価 22,000円(本体20,000円)
ISBN 978-4-622-07684-1 C1036
2014年1月20日発行

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