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そこに僕らは居合わせた

語り伝える、ナチス・ドイツ下の記憶

ICH WAR DABEI

Geschichten gegen das Vergessen


《「おばあちゃんがお手本にしてる人っている?」
「昔はたくさんお手本にしたい人がいたわ。……思っていたような人と違ってがっかりさせられたこともあるわね。最初のお手本はもちろん両親よ。そして、十歳になってすぐ少女団にはいると、アドルフ・ヒトラーがお手本になったの」
「ヒトラー? ヒトラーって大悪人でしょ? なぜヒトラーなの!?」
「子どもたちは、ヒトラーはドイツで一番えらい人だと教えられていたの。戦争が終わる数日前に、ラジオでヒトラーが死んだと聞いたとき、私は悲しくて泣いたわ。ヒトラーのいない世の中も、ヒトラーなしの人生も想像できなかった……」》

大戦下、ナチスの思想は都市・農村をとわず組織的に国中に浸透し、〈世界に冠たるドイツ〉の理想は少年少女をも熱狂させた。祖国の正義と勝利を疑わず、加害者でも被害者でもなく、しかし時代の狂気に翻弄され……
17歳で終戦を迎えた著者は、「軍国少女」から、戦後は価値の180度の転換を迫られた世代。「この時代の証言者はまもなくいなくなる。だからこそ、真実を若い人に語り伝えなければならないのです」――自らの体験や実際に見聞きしたエピソードから生まれた20の物語。


目次


1 スープはまだ温かかった
2 潔白証明書
3 九月の晴れた日
4 賢母十字勲章
5 十一月のある朝
6 追い込み猟
7 おとぎ話の時間
8 スカーフ
9 ランマー
10 会話
11 価値ある人とそうでない人
12 すっかり忘れていた
13 人形のルイーゼ
14 アメリカからの客
15 どこにでもある村
16 それには勇気がいる
17 守護天使
18 沈黙の家
19 お手本
20 輝かしき栄誉

あとがき
忘れないための物語


著訳者略歴

グードルン・パウゼヴァング
Gudrun Pausewang

1928年、当時はドイツ領のボヘミア東部ヴィヒシュタドル(現チェコのムラドコウ)に生まれる。女子ギムナジウム在学中の15歳のときに父親が戦死。17歳で、第二次大戦の終戦を迎える。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
高田ゆみ子
たかだ・ゆみこ

1956年、大阪府生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科卒業。東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<朝日新聞 2012年9月30日(日)>
池田香代子(ドイツ文学翻訳家)
<北海道新聞 2012年9月23日(日)>
石井正人(千葉大学教授)
<しんぶん赤旗 2012年9月2日(日)>
<ふえみん 2012年10月5日号>
<出版ニュース 2012年10月上旬号>
冨山純子(日本子どもの本研究会)
<しんぶん赤旗 2012年11月24日(土)>

関連リンク

この本の関連書


「そこに僕らは居合わせた」の画像:

そこに僕らは居合わせた

「そこに僕らは居合わせた」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/248頁
定価 2,750円(本体2,500円)
ISBN 978-4-622-07700-8 C0097
2012年7月17日発行

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