みすず書房

ベルリンに一人死す

JEDER STIRBT FÜR SICH ALLEIN

判型 四六判
頁数 616頁
定価 4,950円 (本体:4,500円)
ISBN 978-4-622-07703-9
Cコード C0097
発行日 2014年11月25日
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ベルリンに一人死す

1940年、ベルリンの街はナチスの恐怖政治に凍りついていた。政治のごたこたに関わらないよう静かに暮らしていた職工長オットー。しかし一人息子の戦死の報せを受け取ったのち、彼と妻アンナは思いもかけぬ抵抗運動を開始する。ヒトラーを攻撃する匿名の葉書を公共の建物に置いて立ち去るのだ。この行為はたちまちゲシュタポの注意をひき、命懸けの追跡劇が始まる……。

「ドイツ国民による反ナチス抵抗行動を描いた最高傑作。」
——プリーモ・レーヴィ 
「『ベルリンに一人死す』には、コンラッドの恐怖と、ドストエフスキーの狂気と、カポーティ『冷血』のぞっとする脅威がある。寡黙なクヴァンゲル夫妻のなかに、ファラダは不滅の象徴となる人物像を作り上げた。夫妻は「どんな醜悪にもまして醜悪なもの」に対して闘いを挑み、我々全員の罪を償ってくれるのだ。」
——『ニューヨーク・タイムズ』紙
「肺腑をえぐり、心胆を寒からしめる……ル・カレのようなサスペンス。」
——『ニューヨーカー』誌

目次

第一部 クヴァンゲル夫妻
第二部 ゲシュタポ
第三部 形勢逆転
第四部 最期

訳者あとがき

書評情報

玉木研二(客員編集委員)
毎日新聞「火論」(総合)2017年5月23日
川本三郎
SAPIO「見たり読んだり」2017年7月
倉本さおり(ライター)
週刊金曜日2015年1月23日
池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト)
公明新聞2015年1月26日
初見基(日本大学教員・ドイツ文学)
週刊読書人2015年2月13日

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