スターリンのジェノサイド
STALIN’S GENOCIDES

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 200頁 |
定価 | 2,750円 (本体:2,500円) |
ISBN | 978-4-622-07705-3 |
Cコード | C0022 |
発行日 | 2012年9月10日 |
備考 | 現在品切 |

STALIN’S GENOCIDES
判型 | 四六判 |
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頁数 | 200頁 |
定価 | 2,750円 (本体:2,500円) |
ISBN | 978-4-622-07705-3 |
Cコード | C0022 |
発行日 | 2012年9月10日 |
備考 | 現在品切 |
1930年代初期から1953年に没するまで、スターリンは優に100万人を超える自国民を処刑した。さらに腹心の部下を通して、国の内外を問わず何百万という人びとが、民族・宗教・階級などを理由に犠牲になった——ウクライナ穀倉地帯の飢餓殺人、富農の撲滅、「有害」民族の酷寒地への強制移住と死、ポーランド支配階級の抹殺(カチンの森の虐殺)、全政敵の粛清など。その全容が、はじめてコンパクトな一冊になった。
1930-40年代初頭のスターリン体制化の殺戮を「ジェノサイド」と認めるかどうかは議論が分かれる。ネイマークはその理由として、大量殺人の根拠となった共産主義イデオロギーを批判することの歴史的な難しさと、国連ジェノサイド条約(1948年採択)が大国の思惑の産物で、政治・社会集団が対象から除外されたことを挙げる。
そして徹底した資料渉猟の末に、条約の「定義」自体の見直しを主張し、一連の行為をジェノサイドだったと明言する。
殺戮の背後には、つねにスターリン個人がいた。この独裁者の成り立ちを探り、さらにヒトラーによるユダヤ人絶滅という「公認の」ジェノサイドと真正面から比較して、この議論の今日的な意味を問う。
序論
第1章 ジェノサイドをめぐる議論
第2章 ジェノサイド犯罪者の成長過程
第3章 富農(クラーク)撲滅
第4章 飢餓殺人(ホロドモル)
第5章 民族の強制移住
第6章 「大恐怖政治」(大粛清)
第7章 スターリンとヒトラーの犯罪
結論
謝辞
訳者あとがき
原注
索引