みすず書房

小林且典作品集 ひそやかな眼差し

判型 B5変型
頁数 136頁
定価 3,740円 (本体:3,400円)
ISBN 978-4-622-07715-2
Cコード C0071
発行日 2012年9月24日
備考 現在品切
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小林且典作品集 ひそやかな眼差し

みずから鋳造したブロンズ静物を並べ、自作レンズでモノクロ写真に収める作品などで注目を集める彫刻家・小林且典の作品集。
東京芸大を卒業、留学先のミラノで伝統的な蝋型鋳造を学んだ小林は、試行錯誤を経て、椅子や瓶、壺などをブロンズで鋳抜く独自のスタイルにたどり着く。ものを直示的に提示する手法は、工芸的でありながら存在の根源性を追究する作家の思惟を感じさせる。
「貴兄の作品に通底している、震えるような灰色と匂い立つ半透明の埃が醸しだす、何とも名状しがたい雰囲気は、それらが直接的には人物像と無関係であるにしても、まさしく〈人の気配〉にほかなりません」(岡田温司)
作家と交流を続けてきた岡田温司による序文のほか、担当学芸員による詳細な解説、アトリエ写真(平野太呂撮影)を収録する。

静岡市美術館Shizubi Project2「小林且典 ひそやかな眼差し」展公式カタログ
http://shizubi.jp/event/20120828-1125.php

目次

「気配」と「たたずまい」——小林且典への手紙  岡田温司

ひそやかな眼差し
フィスカルス  風景、木の彫刻
小さいこと、白いこと
灰色の匂い
イタリア時代

ひそやかなものたち  以倉新
制作技法について  伊藤鮎
アトリエ・制作風景  写真 平野太呂

作品リスト
略歴

書評情報

月刊美術
2012年12月号

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