さまよう魂がめぐりあうとき
QUAND REVIENNENT LES AMES ERRANTES

判型 | 四六判 |
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頁数 | 224頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-07745-9 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2013年5月17日 |

QUAND REVIENNENT LES AMES ERRANTES
判型 | 四六判 |
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頁数 | 224頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-07745-9 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2013年5月17日 |
「これほどの憤激と苦しみから、なぜこれほどの情熱と優しさが生まれるのか。夢みたこと、生きたことを語ることこそ、人間にできるすべてではないか。切れ切れに断片的にではなく、おこったことのすべてを、その時間的な経過のなかで語ること。」
フェミナ賞受賞作『ティエンイの物語』で高い評価をうけた中国系フランス作家の最新作。紀元前三世紀、秦の始皇帝を暗殺しそこなった荊軻、その十年後にふたたび皇帝を狙う打楽器筑の名人高漸離、二人の男と友愛で結ばれる春娘。この男女三人の織りなす運命を、ギリシア古代劇のように語るこの小説は、三つの魂がめぐりあうクライマックスで詩となって謳いあげる。
フランス語の作家となるまでの数十年を振り返り、この言語への情熱を明かすエッセイ『ディアローグ(対話)』、および訳者による作家訪問記を併録。バルトやラカンとも交流のあったフランソワ・チェンの文学的本質を、ようやく伝えられる一冊。
さまよう魂がめぐりあうとき
ディアローグ(対話)——フランス語への情熱
縁組した言葉で作家になること——フランソワ・チェンに訊く(辻由美)
訳者あとがき