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プライバシーの新理論

概念と法の再考

UNDERSTANDING PRIVACY


プライバシー問題を深く理解するための最新理論を集成。広範な研究に基づき多様な視点から議論を展開する。高い知的要求に応える、示唆に富む指摘が多く、高度情報社会の制度を考える基本書である。

本書の大きな意義は、情報技術の発達および社会・経済の変化によるプライバシー概念の変容を、法学・社会学的に扱える形で要約したところにもある。それに加え、多様な現象を総合的に理解するため、最新問題を様々な視角で数多く扱う。さらには思想的背景の議論が丁寧に書かれており、質の高い重要書となっている。

「明晰かつ包括的にプライバシーを理解する必要がある。本書で、私はプライバシーの新理論を提示する。まず第2章では、一群の法律家や法学者、哲学者、心理学者、社会学者によるプライバシーの概念化の既存のさまざまな試みについて批判する。これらのプライバシー理論を検討するなかで、さまざまな学者がプライバシーの概念化についてどのような相互批判を行ってきたか調査し、自分自身の批判も示すことにする。ほとんどすべての批判は、理論があまりにも狭すぎる、もしくは広すぎる、あまりにも曖昧だという主張に要約できる。……」(第1章より)


目次


はじめに

1 プライバシー:未整理の概念
プライバシー:グローバルな懸念を呼ぶ問題
テクノロジーとプライバシーへの懸念の高まり
プライバシー概念
プライバシーの新理論

2 プライバシー理論とその欠陥
概念化の方法
プライバシーの諸概念
プライバシーは概念化できるか

3 プライバシーの再構築
方法
一般性
変化・多様性
焦点

4 プライバシーの価値
プライバシーの美徳と悪徳
プライバシーの価値の基礎付け理論
プライバシーの社会的価値
プライバシーの多元的価値

5 プライバシーの類型論
情報収集
情報処理
情報拡散
侵襲

6 プライバシー:新しい理解
プライバシー問題の性質
プライバシーと文化的差異
プライバシーの多元的概念化の便益
プライバシーの未来

訳者あとがき
人名索引
事項索引


著訳者略歴

ダニエル・J・ソローヴ
Daniel J. Solove

1972年生まれ。法学者。プライバシー問題に関する国際的権威として著名。現在ジョージ・ワシントン大学ロースクール教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大谷卓史
おおたに・たくし

1967年生まれ。吉備国際大学社会科学部准教授。専門は情報倫理学、科学技術史。編集者、サイエンスライター、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て現職。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

大屋雄裕(名古屋大学教授・法哲学)
<図書新聞 2013年9月14日(土)>
<季刊 企業リスク2014年1月号 >

関連リンク

この本の関連書


「プライバシーの新理論」の画像:

プライバシーの新理論

「プライバシーの新理論」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/312頁
定価 4,968円(本体4,600円)
ISBN 978-4-622-07765-7 C1036
2013年6月25日発行

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