食べられないために
逃げる虫、だます虫、戦う虫
HOW NOT TO BE EATEN

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 320頁 |
定価 | 3,740円 (本体:3,400円) |
ISBN | 978-4-622-07766-4 |
Cコード | C0045 |
発行日 | 2013年7月19日 |

HOW NOT TO BE EATEN
判型 | 四六判 |
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頁数 | 320頁 |
定価 | 3,740円 (本体:3,400円) |
ISBN | 978-4-622-07766-4 |
Cコード | C0045 |
発行日 | 2013年7月19日 |
昆虫の偉大な役割、それは「食べられること」だ。昆虫は貴重な栄養源として、生態系を支えている。けれども虫のほうもやすやすと食べられたりはしない。逃げ、隠れ、だまし、あらゆる戦術を駆使してたくましく生きている。
姿を見せたまま隠れるカマキリ、鳥の糞が点々と落ちているように見せるイモムシの集団、ヘビの頭そっくりのスズメガの幼虫、毒液を噴射するナナフシ。尾に目玉模様をつけ、本物の目玉と逆方向に逃げるハゴロモ。これはフィクションだろうか? そう思ってしまうほど、虫たちの作戦は予想外で多種多様だ。
「食べられないために」次々と護身術を繰り出す昆虫と、それを出し抜こうとする捕食者。その驚くべきせめぎあいを、アメリカを代表する昆虫学者が解き明かす。
昆虫と捕食者の豊かな関係は、生態系がどのように機能しているのかを端的に教えてくれる。地球上でもっとも精巧な生物・昆虫の生存戦略は、進化の小さな奇跡だ。
プロローグ
謝辞
第一章 生命の網をつむぐ昆虫
第二章 虫を食べるものたち
第三章 逃げる虫、隠れる虫
第四章 姿を見せたまま隠れる
第五章 鳥の糞への擬態、さまざまな擬装
第六章 フラッシュカラーと目玉模様
第七章 数にまぎれて身を守る
第八章 身を守るための武器と警告シグナル
第九章 捕食者の反撃
第十章 相手をだまして身を守る
エピローグ
訳者あとがき
主な引用文献
索引