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万物は流転する

ВСЕ ТЕЧЕТ…


1953年、スターリンが死んだ。神のような指導者の突然の死が、国土を震撼させる。ラーゲリ(強制労働収容所)からは何百万もの人びとがぞくぞく出所してきた。
主人公イワン・グリゴーリエヴィチは自由を擁護する発言を密告され、29年間、囚人であった。かつて家族の希望の星だった青年は、老人となって社会に戻った。
地方都市でささやかな職を得たイワンは、白髪が目立つが美しい女性アンナと愛しあうようになる。彼女には、ウクライナで農民から穀物を収奪し飢饉に追い込んだ30年代の党の政策に、活動家として従事した過去があった。
生涯で一番大事なことを語りあうふたり。しかし……。
帝政ロシアと農奴制に抗した多様な結社からレーニンの十月革命へ、スターリン体制へと至った激動のロシア革命史が想起される。物語とドキュメンタリー風回想と哲学的洞察が小説を織りなす。
作家グロスマンが死の床でも手離さなかった渾身の遺作。「自由の意味を語ることができるのは、自由の恐ろしさを知る者だけである。この認識でグロスマンはドストエフスキーに近づく」(亀山郁夫)



著訳者略歴

ワシーリー・グロスマン
Василий Гроссман

1905-1964。ウクライナ・ベルディーチェフのユダヤ人家庭に生まれる。モスクワ大学で化学を専攻。炭鉱で化学技師として働いたのち、小説を発表。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
齋藤紘一
さいとう・こういち

1943年群馬県生まれ。東京大学理学部化学科卒。在学中に米川哲夫氏にロシア語を学ぶ。通産省入省後、課長・審議官を務める。93年退官後、ISO(国際標準化機構)日本代表委員、独立行政法人理事長をへて現在、翻訳家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
亀山郁夫
かめやま・いくお

(名古屋外国語大学学長)

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

鈴木正美(新潟大学教授)
<北海道新聞 2014年3月23日>
中村唯史(なかむらただし・山形大学教授(ロシア文学専攻))
<週刊読書人 2014年4月4日>

関連リンク

この本の関連書


「万物は流転する」の画像:

万物は流転する

「万物は流転する」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/304頁
定価 4,104円(本体3,800円)
ISBN 978-4-622-07784-8 C0097
2013年12月25日発行

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