みすず書房

万物は流転する

ВСЕ ТЕЧЕТ…

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 304頁
定価 4,180円 (本体:3,800円)
ISBN 978-4-622-07784-8
Cコード C0097
発行日 2013年12月25日
備考 現在品切
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万物は流転する

1953年、スターリンが死んだ。神のような指導者の突然の死が、国土を震撼させる。ラーゲリ(強制労働収容所)からは何百万もの人びとがぞくぞく出所してきた。
主人公イワン・グリゴーリエヴィチは自由を擁護する発言を密告され、29年間、囚人であった。かつて家族の希望の星だった青年は、老人となって社会に戻った。
地方都市でささやかな職を得たイワンは、白髪が目立つが美しい女性アンナと愛しあうようになる。彼女には、ウクライナで農民から穀物を収奪し飢饉に追い込んだ30年代の党の政策に、活動家として従事した過去があった。
生涯で一番大事なことを語りあうふたり。しかし……。
帝政ロシアと農奴制に抗した多様な結社からレーニンの十月革命へ、スターリン体制へと至った激動のロシア革命史が想起される。物語とドキュメンタリー風回想と哲学的洞察が小説を織りなす。
作家グロスマンが死の床でも手離さなかった渾身の遺作。「自由の意味を語ることができるのは、自由の恐ろしさを知る者だけである。この認識でグロスマンはドストエフスキーに近づく」(亀山郁夫)

書評情報

鈴木正美(新潟大学教授)
北海道新聞2014年3月23日
中村唯史(なかむらただし・山形大学教授(ロシア文学専攻))
週刊読書人2014年4月4日

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