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高校図書館

生徒がつくる、司書がはぐくむ

著者
成田康子

学校図書館は、生徒が「評価」されない稀有な場所である。
大人一歩手前の高校生にとって、そんな場所に「対話」のできる司書がいることは決定的に重要だ――それぞれの事情に耳をかたむけ、個々の希望や関心と資料とを繋げる人。さらに教師たちと資料を繋ぐ人でもある。高校図書館の活性化は司書の対応にかかっている。
しかし現実には、埃をかぶったままの図書館や、司書が不在で閉まっているところもある。図書館予算も少ない。「学校司書」の法制化は、まだ途についたばかりだ。
司書として30年のキャリアをもつ著者が、生徒や教師たち、さらに地域の人たちの応援を得て、「もっと自由でもっと楽しい場所にしたい」と日々模索する現場からの報告。図書館報の作成や学校祭参加、学外活動まで、具体的な示唆に富み、問題点も浮き彫りになる。
高校図書館に特化したはじめての本であり、同時に、広く学校図書館のあり方について再考をうながすだろう。「出版ニュース」誌の連載を一冊にまとめた。


目次


はじめに

I 札幌月寒高校のころ
1 月高図書館のカウンターから――ブックトークの愉しみ
2 パスファインダーって何?
3 北海道高等学校図書研究大会
4 どうつくる学校図書館――鳥取県司書研修から
5 “冒険する図書館”――北海道・北広島市図書館
6 本をすすめる、すすめ合う
7 文字・活字文化推進機構のこと
8 教育再生は読書から
9 「学校図書館賞」受賞
10 卒業生54人の寄せ書き

II 大麻高校のころ
1 大麻高校図書館での第一歩
2 「購入希望用紙」という入口
3 「司書になりたい」夢がかなうためには
4 子どもに応える読書環境を
5 私が“人生”に出会った本
6 選書は楽し
7 パスファインダーで資料は活きる
8 読書空間のレイアウト
9 生徒の成長をもたらす読書へ――きっかけは一冊の本
10 読書の動機づけは大人の役割
11 高文連図書専門部のこれから
12 図書委員の活動
13 私の考える“高校図書館”
14 新入生に伝える「高校図書館とは何か 」
15 貸出冊数にこだわらずに
16 「朝の読書」の応援企画
17 専門性を深める――リカレント講座研修
18 同窓局員の回想から
19 メディア・リテラシーは語り合うことから
20 教育実習生を迎える
21 貸出カウンターから生まれる関係
22 図書館報づくり――意欲が育つ秘訣
23 言葉が共感を生む――図書館報「のほほ~ん」一周年
24 キャリア教育をサポート

III 札幌南高校にて 1
1 発展する対話の向こうに――利用者のひとりとして
2 学校で展開する読書活動
3 司書教諭との協働
4 読書感想文にかかわって
5 夏休み、研修に出かける
6 書架整理は本を生かす
7 生徒が本に出会う日
8 マンガを活かす
9 私を育てた思い出の図書館
10 生徒の読書を見守る
11 “局員とともにつくる”とは
12 本、まわる
13 ひとりになれる時間
14 書店へ行こう
15 教科書から本へ、アクティブに
16 「BOOK CAFÉ四面書架」――学校祭参加
17 探究型の学習へ
18 出会いの演出を心がけて

IV 札幌南高校にて 2
1 学力テスト問題のピクトグラム
2 生徒と北海道立図書館を訪問する
3 『みんなでつくろう学校図書館』
4 予算の着実な執行を
5 正解のない問いを考える場として
6 学校図書館は教育全体のインフラ
7 子どもの未来のための予算
8 「本は利用されるためのものである」(ランガナタン博士の第一法則)
9 書店への動線
10 心が弱ったときの優先席
11 「専任」「専門」「正規」の学校司書
12 学校司書は何をどう研修するか
13 見えてきた道筋――学校司書の法制化
14 図書館を見て志望校を決める
15 「言語活動の充実」再考――図書館機能の発揮を
16 三重県の学校図書館行政から学ぶ
17 学校風土から「学び」をおもう
18 対話あふれる図書館
19 本をめぐるキャッチボール
20 『ルピナスさん』から贈られた人生の送りかた

あとがき
付録 なぜ学校司書の法制化が必要か
略年表 学校図書館から見た学校司書法制化への動き


著訳者略歴

成田康子
なりた・やすこ

1955年生まれ。北海道武蔵女子短期大学(教養学科)出身。学校司書の経験ほぼ30年。札幌月寒高等学校、大麻高等学校を経て、2010年から札幌南高等学校在職。北海道高等学校文化連盟図書専門部事務局長。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

(紀)<毎日新聞「MAGAZINE」 2016年7月31日>
<朝日新聞(北海道内版) 2013年12月20日(金)>
まさきとしか(作家)
<北海道新聞 2014年2月16日>
<北海道新聞夕刊 2013年11月28日>
<都市問題 2014年1月号>
<出版月報 2013年12月号>
堤真紀(国立国会図書館子ども図書館)
<図書館雑誌 2014年3月>
木下通子(埼玉県立春日部女子高校図書館)
<図書館界 2014年7月号>

関連リンク

この本の関連書


「高校図書館」の画像:

高校図書館

「高校図書館」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/280頁
定価 2,592円(本体2,400円)
ISBN 978-4-622-07789-3 C0000
2013年11月6日発行

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