「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



野生のオーケストラが聴こえる

サウンドスケープ生態学と音楽の起源

THE GREAT ANIMAL ORCHESTRA

Finding the Origins of Music in the World’s Wild Places



サウンドスケープ生態学のパイオニアである著者が、生物たちと自然環境がつくる色彩豊かな音響の意味を明らかにする。
70年代に音楽業界から転身して自然音の傑出した録音収集家となったクラウスは、生物が織りなすサウンドスケープの意味を探るうち、音響にもとづく生態学の可能性を切り開く一つの仮説にたどり着く。さらに野生のオーケストラと音楽の起源の関連を追って、彼の関心はさまざまな民族文化へも分け入っていく……。
音響学、音楽史、民族学をはじめとする幅広い観点を取りこみながら、生物群が奏でる音響の構造や音楽の起源を浮かびあがらせる議論は、各方面の専門家から注目を集めている。4500時間分もの音風景(生物種数にして15000種に及ぶ)を収集してきた蓄積が、著者の洞察を支えている。
祖先がかつてもっていたであろう、自然の音風景の音楽的構造を感じとり、それに調和的に参加する能力は、西洋文明の発展にともない衰退の一途をたどったと著者は指摘する。そしていまや私たちは自然の音風景の圧倒的な破壊者となのだ、と。クラウスが40年間に音録した自然環境の半分以上は、すでに地上から失われてしまった。
本書の終わりに著者の視線は、人間と自然の音の関係を根本から構築し直すという遠大な目標へと向けられている。環境音への私たちの認識を一変させる、必読の書。

(著者が語る音風景の一部は、音声再生用のウェブサイトhttp://orchestra.msz.co.jp/で聴くことができます。1から65までの番号を入れると音声をお聴きになれます。詳しいご案内は本のなかに書かれています。)


目次


序章 過去からの残響
第一章 わたしを導く音
第二章 大地の声
第三章 生命そのものが音を編成する
第四章 バイオフォニー 原始のオーケストラ
第五章 初めての音
第六章 異なる民族、異なる鳴き声
第七章 ノイズの霧
第八章 ノイズとバイオフォニー 水と油
第九章 コーダ──希望

謝辞
原注
訳者あとがき
参考資料
音声一覧
索引


著訳者略歴

バーニー・クラウス
Bernie Krause

1938年生まれ。ナチュラリスト、音響生態学者、ミュージシャン、音響エンジニア。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
伊達淳
だて・じゅん

翻訳家。1971年生まれ。和歌山県那智勝浦町出身。関西学院大学商学部、東京外国語大学欧米第一課程卒業。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

佐々木敦(批評家早稲田大学教授)
<2013年12月22日(日):朝日新聞>
井上義朗(中央大学商学部教授)
<2013年12月7日号:週刊ダイヤモンド>
<2014年1月上・中旬号:出版ニュース>
(高野直生(渋谷店))
<:Intoxicate 2013年10月号vol. 106 >
亀川徹<2014年:「日本音響学会誌」70巻12号>

関連リンク

この本の関連書


「野生のオーケストラが聴こえる」の画像:

野生のオーケストラが聴こえる

「野生のオーケストラが聴こえる」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/336頁
定価 3,672円(本体3,400円)
ISBN 978-4-622-07794-7 C0040
2013年10月18日発行

この本を購入する