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想像力の時制

文化研究II

THE TENSES OF IMAGINATION


「たとえば核戦争を避けられるかどうかを見積もって〈五分五分かな〉と言うとしたら、即座にわたしはあべこべにして51対49とか60対40にしてみせます。希望のために語らなければならないと言うゆえんです――それが危険の本性を隠してしまわないかぎりはね。
思うに、わたしの社会主義はたんなる幼少期の経験の延長ではありません。はるかに残忍で徹底した搾取がなされた千年期の最後にそんな子供時代が到来するのなら、しあわせな時代とみることができます。それはしっかりと根を張っていて破壊できない、しかし同時に変化を伴いつつ体現された、共通のくらしの可能性なのです」

カルチュラル・スタディーズの祖と目される批評家にして、1950年代末から新自由主義台頭のサッチャー政権時代まで新たなオルタナティヴを提示しつづけたニューレフト運動の論客。テリー・イーグルトンいわく「戦後イギリスが生んだもっとも優れた文化思想家」の全貌を示す日本独自編集版、全2巻完結。本巻は表題作、「ユートピアとSF」「ライティング、スピーチ、〈古典〉」「メトロポリス的知覚とモダニズムの出現」「演劇化された社会における演劇」「リアリズムの擁護」「文学と社会学」「成人教育と社会変化」ほか本邦初訳14篇、新訳1篇にくわえ死の前年に実施されたイーグルトンとの対話「可能性の実践」を収録。ジャンルの垣根をこえ展開する「文化唯物論」の地平。


目次


I 歴史・想像力・コミットメント
想像力の時制
ユートピアとSF
作家――コミットメントとつながり
ライティング、スピーチ、「古典」

II アヴァンギャルドとモダニズム
メトロポリス的知覚とモダニズムの出現
ブルームズベリー分派
演劇化された社会における演劇
リアリズムの擁護

III 文学研究と教育
英文学研究の危機
成人教育と社会変化
わがケンブリッジ
走る男を見る

IV 文学と社会
文学と社会学――リュシアン・ゴルドマン追悼
1848年のイングランド小説の諸形式
小説における地域と階級
可能性の実践――テリー・イーグルトンとの対話

編者解題
編者あとがき
索引


著訳者略歴

レイモンド・ウィリアムズ
Raymond Williams

作家、批評家。1921 年、イングランドと境を接するウェールズの小村パンディに生まれる。1939年、奨学生としてケンブリッジ大学トリニティ・コレッジに入学。1941年、休学して陸軍に入隊。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
川端康雄
かわばた・やすお

1955年生まれ。日本女子大学文学部教授。イギリス文学、イギリス文化。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
遠藤不比人
えんどう・ふひと

1961年生まれ。成蹊大学文学部教授。20世紀イギリス文学、イギリス文化。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大貫隆史
おおぬき・たかし

1974年生まれ。関西学院大学商学部准教授。20世紀イギリスの文化と社会。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
河野真太郎
こうの・しんたろう

1974年生まれ。一橋大学大学院商学研究科准教授。20世紀イギリスの文化と社会。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
鈴木英明
すずき・ひであき

1962年生まれ。昭和薬科大学教授。イギリス文学、イギリス文化。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山田雄三
やまだ・ゆうぞう

1968年生まれ。大阪大学大学院文学研究科准教授。イギリスのカルチュラル・スタディーズおよび初期近代演劇。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

武田徹(評論家)
<2016年5月29日:朝日新聞>

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「想像力の時制」の画像:

想像力の時制

「想像力の時制」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/400頁
定価 7,020円(本体6,500円)
ISBN 978-4-622-07815-9 C1010
2016年2月19日発行

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