想像力の時制

作家、批評家。1921 年、イングランドと境を接するウェールズの小村パンディに生まれる。1939年、奨学生としてケンブリッジ大学トリニティ・コレッジに入学。1941年、休学して陸軍に入隊。戦後ケンブリッジ大学に復学して卒業したのち、1946年から61年まで労働者教育協会（WEA）のもとで成人教育の講師を務める。1961年よりケンブリッジ大学英文学講師、1974年から83年まで同演劇学講座教授。その間イギリス・ニューレフト運動の中心人物のひとりとして社会主義の立場から言論活動に積極的に関わる。1988年没。主な著作として『文化と社会』（1958）『ボーダー・カントリー』（1960)『長い革命』（1961）『コミュニケーションズ』（1962）『現代の悲劇』（1966）『マルクス主義と文学』（1977）『田舎と都会』（1979）『唯物論と文化の諸問題』（1980）などがある。

1955年生まれ。日本女子大学文学部教授。イギリス文学、イギリス文化。著書『「動物農場」ことば・政治・歌』（《理想の教室》みすず書房 2005）『葉蘭をめぐる冒険』（みすず書房 2013）、訳書　モリス『ユートピアだより』（晶文社 2003／岩波文庫 2013）ラスキン『ゴシックの本質』（みすず書房 2011）ほか。

1961年生まれ。成蹊大学文学部教授。20世紀イギリス文学、イギリス文化。著書『死の欲動とモダニズム』（慶應義塾大学出版会 2012）、共著『転回するモダン』（慶應義塾大学出版会 2007）、訳書　デュフレーヌ『〈死の欲動〉と現代思想』（みすず書房 2010）ほか。

1974年生まれ。関西学院大学商学部准教授。20世紀イギリスの文化と社会。共著『文化と社会を読む　批評キーワード辞典』（研究社 2013）、共訳　サイード『故国喪失についての省察　2』（みすず書房 2009）ジェイムソン『未来の考古学　2』（作品社 2012）ウィリアムズ『共通文化にむけて』（みすず書房 2013）ほか。

1974年生まれ。一橋大学大学院商学研究科准教授。20世紀イギリスの文化と社会。著書『〈田舎と都会〉の系譜学』（ミネルヴァ書房 2013）、共著『文学研究のマニフェスト』（研究社 2012）、訳書　ジャット『20世紀を考える』（みすず書房 2015）、共訳　ウィリアムズ『共通文化にむけて』（みすず書房 2013）ほか。

1962年生まれ。昭和薬科大学教授。イギリス文学、イギリス文化。共著『オスカー・ワイルドの世界』（開文社出版 2013）、訳書　スピヴァク『ナショナリズムと想像力』（青土社 2011）、共訳　ジジェク『大義を忘れるな』（青土社 2010）ほか。

1968年生まれ。大阪大学大学院文学研究科准教授。イギリスのカルチュラル・スタディーズおよび初期近代演劇。著書『感情のカルチュラル・スタディーズ』（開文社出版 2005）『ニューレフトと呼ばれたモダニストたち』（松柏社 2013）ほか。