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丸山眞男話文集 続 2
〈自己欺瞞というか、あるいは自分の言葉に酔っている人は、そういう悩みを感じない。さっき言った自由も、平等も、民主主義もそうです。そういうものが自分の実感になりにくいほうが普通であって、自分はそんなことはないと思っているのは、実際は自由とか民主主義という言葉に酔っている。むしろそうじゃないということ。そのぐらい、日本人にとっては困難な仕事、実感として感じることが困難だということ。そうすると、じゃあしょうがないじゃないかということになるけれども、そこから先なんですね。〉
(「人権からみた日本」1993年10月)
〈今テロが非常に流行し出すと。憲政の模範であったイギリスでさえそうだと。つまり文明が進めば進むほど、人心がますますエモーショナルになってきて社会の騒擾がますます激しくなる。人々が道理に依存するのじゃなくて、情の支配が拡大してくるという逆説をここで述べ出すわけです。〉
(「福沢における文明と独立」1992年9月)
第2巻には、「福沢における文明と独立」「福澤諭吉――近代日本の人物像」の福沢論2編、丸山眞男先生を囲む会2編、ほか「人権からみた日本」「現代の学生生活を語る」の全6編を収録する。
目次
凡例
『著作ノート』から長野オリンピックまで 1988年6月
――丸山眞男先生を囲む会
福沢における文明と独立――言葉の用法についての一つの視点 1992年9月
――日本学士院論文報告
人権からみた日本 1993年10月
――「アムネスティ・インターナショナル日本」メンバーとの対話
福澤諭吉――近代日本の人物像 1968年9月
現代の学生生活を語る 1948年11月
現代の中国と日本・『シュピーゲル』事件・『昭和天皇独白録』 1991年8月
――丸山眞男先生を囲む会
著訳者略歴
書評情報
- 鈴木正(日本思想史・名古屋経済大学名誉教授)
<週刊読書人 2014年9月5日>
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「丸山眞男話文集 続 2」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/440頁
- 定価 5,940円(本体5,400円)
- ISBN 978-4-622-07827-2 C1331
- 2014年7月18日発行