サルなりに思い出す事など
神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々
A PRIMATE’S MEMOIR

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 424頁 |
定価 | 3,740円 (本体:3,400円) |
ISBN | 978-4-622-07832-6 |
Cコード | C0040 |
発行日 | 2014年5月22日 |

A PRIMATE’S MEMOIR
判型 | 四六判 |
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頁数 | 424頁 |
定価 | 3,740円 (本体:3,400円) |
ISBN | 978-4-622-07832-6 |
Cコード | C0040 |
発行日 | 2014年5月22日 |
ヒヒの群れの20年以上にわたる観察記とアフリカ体験記をより合わせながら、スラップスティックなタッチで綴る抱腹絶倒のノンフィクション。幼少の頃から大型霊長類に憧れ「大きくなったらマウンテンゴリラになる」と決めていた著者は、霊長類研究者となってアフリカ奥地でヒヒの群れの観察を始める。青臭い科学者を弄ぶかのような理不尽だらけの東アフリカの国で、悪戦苦闘しながらヒヒたちと暮らすうち、著者は彼らへの愛着を強めていったのだが……。
ヒヒたちに旧約聖書由来の名前をつけるという強烈な諷刺にはじまって、一貫してヒヒと人間を同一の目線で捉え、両者の生活誌を諧謔味いっぱいにスケッチしながら、東アフリカの社会事情や内戦、さまざまな民族文化との遭遇を語る。それぞれの生と格闘するヒヒおよび人間を大いなる霊長類愛と痛快無比なユーモアで包みこみ、最後に忘れがたい印象を残す、絶品のメモワール。
謝辞
第I部 青年期──ヒヒの群れと暮らしはじめた頃
1 ヒヒの群れ──イスラエルの民
2 シマウマカバブと犯罪に手を染めたこと
3 自由主義者たちの報復
4 マサイの原理主義者と、わたしのソーシャルワーカー体験
5 老人に地図を教える
6 血の記憶──東アフリカの闘争
第II部 サブアダルトの時代
7 ヒヒの群れ──孤高のサウル
8 サムウェリーとゾウ
9 最初のマサイ
10 政変
11 聞いてはいけないときに声を聞く人
12 スーダン
第III部 頼りない大人の時代
13 ヒヒの群れ──政権が不安定だった頃
14 巻き上がった爪の男
15 ガイアナのペンギン
16 ヒヒが木から転げ落ちるとき
17 セブン-イレブンの後ろの山
第IV部 大人の時代
18 ヒヒの群れ──ニック
19 襲撃
20 ヨセフ
21 誰が・何して・どうなった
22 最後の戦士
23 疫病
訳者あとがき
人名・ヒヒ名索引