狼男による狼男
フロイトの「最も有名な症例」による回想
THE WOLF-MAN BY THE WOLF-MAN
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 352頁 |
定価 | 5,940円 (本体:5,400円) |
ISBN | 978-4-622-07848-7 |
Cコード | C1011 |
発行日 | 2014年9月10日 |
THE WOLF-MAN BY THE WOLF-MAN
判型 | 四六判 |
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頁数 | 352頁 |
定価 | 5,940円 (本体:5,400円) |
ISBN | 978-4-622-07848-7 |
Cコード | C1011 |
発行日 | 2014年9月10日 |
「フロイトの執筆したすべての症例史の中で最も精緻で、最も重要なものである」(J・ストレイチィ)とまで評される論考「ある幼児期神経症の病歴より」。その名著のなかで提示された症例「狼男」ことセルゲイ・パンケイエフの人生は、フロイトと精神分析に出会うことでどのように変わったのだろうか?
姉や両親との暮らし、フロイトの精神分析をはじめとする数々の治療体験、ロシア革命と二つの世界大戦、そして最愛の妻テレーゼの自死……。狼男自身による回想録を中心に、フロイトの後に彼に精神分析を行ったルース・マック・ブランスウィックの記録、晩年の狼男を支えたミュリエル・ガーディナーによる多面的考察が加えられ、狼男の90年以上におよぶ生涯が詳らかにされる。
フロイトの「最も有名な症例」として生きた男の真実の姿に迫る、精神分析学の重要古典。
序文(ミュリエル・ガーディナー)
前文(アンナ・フロイト)
第1部 狼男の回想録(狼男)
子ども時代の思い出
1905-1908年 無意識の悲哀
1908年 スペインの城
1909-1914年 移り変わる決心
1914-1919年 分析の後
1919-1938年 日常生活
1938年 クライマックス
第2部 精神分析と狼男
ジグムント・フロイトの思い出(狼男)
フロイトの「ある幼児期神経症の病歴より」への補遺(1928年)(ルース・マック・ブランスウィック)
第3部 後年の狼男(ミュリエル・ガーディナー)
狼男との出会い(1938-1949年)
狼男との再会(1956年)
老いゆく狼男
診断的印象
謝辞
訳者あとがき
原註
索引