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不健康は悪なのか

健康をモラル化する世界

AGAINST HEALTH

How Health Became the New Morality

ジョナサン・M・メツル
アンナ・カークランド
執筆
ヴィンカーン・アダムス
執筆
ローレン・バーラント
執筆
レナード・J・デイヴィス
執筆
カール・エリオット
執筆
S・ロッホラン・ジェイン
執筆
ユンジュン・キム
執筆
リチャード・クライン
執筆
クリストファー・レーン
執筆
キャスリーン・ルベスコ
執筆
ジョセフ・マスコ
執筆
ドロシー・ロバーツ
執筆
トビン・シーバース
執筆
ジョアン・B・ウォルフ
訳者
細澤仁
訳者
大塚紳一郎
訳者
増尾徳行
訳者
宮畑麻衣

なぜ私たちは健康でなくてはならないのだろうか? なぜ私たちは肥満していてはいけないのだろうか? そしてなぜ私たちは、性的にも精神的にも遺伝子的にも健康でなくてはならないのだろうか?
メディアによって作られる美意識、公共広告によって喧伝される新たな疾病――今日の「健康」という概念には、医学的問題を超えたイデオロギーが含まれている。精神医療、遺伝子医療、原子力政策、グローバルヘルス・サイエンス……私たちの「健康」は誰に、またどんな歴史的背景から生み出され、どのように私たちの日常生活に溶け込んできたのだろうか。
いまや資本主義経済を駆動させ、ときに法措定的な力にまでなっていく「健康」という新しいモラル。本書を通して、この新たなモラルの出現によって、いかに私たちそれぞれ固有の健康が危機にさらされているかが実感されるだろう。
K・ルベスコ「肥満パニック、そして新しき道徳」、J・マスコ「原子力への異常な愛情」、E・キム「セックスは健康のために必要か?」ほか、15篇を収録。多彩なトピック、多面的な視点から、モラル化する「健康」を批判的に考察し「健康」のあるべき姿を思索する。


目次


第1章 イントロダクション――なぜ健康に異議を唱えるのか?  ジョナサン・M・メツル

第 I 部 ところで、健康とは何だろう?
第2章 健康とは何なのだろう? そして、どうしたら健康になれるのだろう?  リチャード・クライン
第3章 肉体の肥大に伴う危険性――肥満、食事、そして「健康」のあいまいさをめぐって  ローレン・バーラント
第4章 グローバルヘルスへの異議?――健康を通して、科学、非科学、そしてナンセンスを調停すること  ヴィンカーン・アダムス

第 II 部 道徳から見た健康
第5章 遺伝子時代、健康をめぐっての社会的不道徳――人種、障害、不平等  ドロシー・ロバーツ
第6章 肥満パニック、そして新しき道徳  キャスリーン・ルベスコ
第7章 (ときには)おっぱいの育児に異議を唱える  ジョアン・B・ウルフ

第 III 部 健康と疾患を造り出すこと
第8章 製薬業界のプロパガンダ  カール・エリオット
第9章 受動‐攻撃性パーソナリテイ障害の奇妙に受動‐攻撃的な歴史  クリストファー・レーン
第10章 強迫性障害の氾濫――精神医療への異議  レナード・J・デイヴィス
第11章 原子力への異常な愛情――あるいはいかにして原子力爆弾は死に関するアメリカ人の考え方を変えたのか  ジョセフ・マスコ

第 IV 部 健康になった後の快楽と苦痛
第12章 セックスは健康のために必要か?――無性愛という悦び  ユンジュン・キム
第13章 備えよ――サバイバーシップは癌患者の義務なのか?  S・ロッホラン・ジェイン
第14章 苦痛の名のもとに  トビン・シーバース
第15章 結語――来たるべき健康とは?  アンナ・カークランド

訳者あとがき

執筆者一覧


著訳者略歴

ジョナサン・M・メツル
Jonathan M. Metzl

ミシガン大学女性研究学科および精神医学科准教授。同大学で彼は文化・健康・医学のプログラムを指揮している。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
アンナ・カークランド
Anna Kirkland

ミシガン大学女性研究・政治科学准教授。近著にFat Rights: Dilemmas of Difference and Personhood (2008)がある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ヴィンカーン・アダムス
Vincanne Adams

サンフランシスコ市カリフォルニア大学医療人類学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ローレン・バーラント
Lauren Berlant

シカゴ大学英文学ジョージ・M・プルマン特別名誉教授。最新の著作にThe Female Complaint: The Unfinished Business of Sentimentality in American Culture (2008) がある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
レナード・J・デイヴィス
Lenard J. Davis

シカゴ市イリノイ大学英文学・障害と人間発達・医学教育学部のリベラルアーツ・科学特別教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
カール・エリオット
Carl Elliott

ミネソタ大学生物倫理学センターおよび小児医学哲学部教授。著書にBetter than Well: American Medicine Meets the American Dream (2004) がある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
S・ロッホラン・ジェイン
S. Lochlann Jain

スタンフォード大学人類学助教授。最新の著書に、Injury: The Politics of Product Design and Safety Law in the United States (2006) がある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ユンジュン・キム
Eunjung Kim

マディソン郡ウィスコンシン大学のジェンダー・女性研究学部、リハビリテーション心理学部および特別教育学部助教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
リチャード・クライン
Richard Klein

コーネル大学仏文学科教授。著書にCigarettes Are Sublime (1995)、Jewelry Talks: A Novel Thesis (2002) がある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
クリストファー・レーン
Christopher Lane

ノースウェスタン大学英文学科ピアース・ミラー特別研究教授。著書にShyness: How Normal Behavior Became a Sickness (2008)、The Age of Doubt: Tracing the Roots of Our Religions Uncertainty (2011) がある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
キャスリーン・ルベスコ
Kathleen Lebesco

マンハッタン・メリーマウント大学コミュニケーション・アート教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ジョセフ・マスコ
Joseph Masco

シカゴ大学人類学および社会科学准教授。近著にThe Nuclear Borderlands: The Manhattan Project in Post-Cold War New Mexico (2005) がある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ドロシー・ロバーツ
Dorothy Roberts

ノースウェスタン大学カークランド&エリス特別法学教授、およびアフリカ系アメリカ人研究・社会学部教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
トビン・シーバース
Tobin Siebers

ミシガン大学英語英文学部文学文化批評V. L. パリントン特別教授。著書にDisability Theory (2008)、Disability Aesthetics (2010) がある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ジョアン・B・ウォルフ
Joan B. Wolf

テキサスA & M大学の女性ジェンダー研究所教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
細澤仁
ほそざわ・じん

1963年生まれ。精神科医。臨床心理士。1988年京都大学文学部卒、1995年神戸大学医学部卒。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大塚紳一郎
おおつか・しんいちろう

1980年生まれ。臨床心理士。2002年慶應義塾大学文学部卒。2009年甲南大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
増尾徳行
ますお・のりゆき

1968年生まれ。臨床心理士。1993年京都大学法学部卒。2003年関西大学大学院社会学研究科博士課程前期課程修了。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
宮畑麻衣
みやはた・まい

1987年生まれ。臨床心理士。2011年大阪市立大学生活科学部卒。2013年大阪市立大学大学院生活科学研究科前期博士課程修了。現在、兵庫県立光風病院。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

井波律子<2015年6月21日:毎日新聞>
武村政春(東京理科大学准教授)
<2015年6月29日(月):北海道新聞>
野田正彰(評論家・精神科医)
<2015年7月:熊本日日新聞>
井波律子(中国文学者)
<2015年12月13日(日):毎日新聞「2015この3冊」>
MINOU BOOKS&CAFE店主<2016.2.27:「epi」>

関連リンク

この本の関連書


「不健康は悪なのか」の画像:

不健康は悪なのか

「不健康は悪なのか」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/296頁
定価 5,400円(本体5,000円)
ISBN 978-4-622-07894-4 C0036
2015年4月10日発行

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