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私は一本の木


「らい患者であろうが、世界一の大金持ちであろうが、何の隔たりがあるでしょうか。何にもありません。私は自由そのものなんです」(「あとがき」より)

中国山地の山あいの農村に生まれ、家族の深い愛情に包まれて暮らしていた著者。幼少期にハンセン病を発症し、1938(昭和13)年、10歳のときに国立療養所長島愛生園に入園、以来、この場所を自らの天地として78年を生きてきた。
子供たちさえ労働に駆り出された苛酷な戦争時代を生き抜き、重い後遺症を持ちながら、心優しい夫と共に日常のささやかな喜びを何よりもいとおしむ。瀬戸内の小島にあっても、心はいつも広い世界をはばたいていた。そしていま、米寿を迎えた人が、ふるさとの思い出、長島での暮らしなど、心に浮かぶことをありのままに綴る。
瑞々しい感性が各紙誌で絶賛された第一作『長い道』に続く第二作品集。54編収録。


目次


私のふるさと
  おとっちゃん、戻った(もんた)
  燕の巣
  田んぼのあぜ道で
  蚕
  夏の桑畑
  秋の田んぼで
  巡礼
  金箔
  行商
  ネコヤナギ
  冬の桑畑

愛生園の子供
  霜と霰(あられ)の歳月
  足を失うとき

夫と共に
  カブトガニ
  草餅
  センブリの花
  蕨(わらび)
  聖護院大根
  包丁研ぎ
  畳を干す日
  夫からの手紙
  消防団
  労務外出
  足の裏傷
  虫が好き
  金魚とメダカと睡蓮と
  鷺草(さぎそう)

懐かしい人たち
  あの牛乳が飲みたい
  鐘撞き堂
  桟橋
  お葬式
  白杖
  ある若夫婦
  小桜道路
  鎌やんとさっちゃん
  娯楽映画
  箒部隊
  田中婦長さん
  弔文
  虫の声
  戴帽式
  内科の踏み石

こころの風景
  夫  
  足音
  すれ違い
  視線
  屈辱
  ちょっと待て
  看護婦さん
  その優しさはどこから?
  納骨堂
  涙
  私の小豆島
  石蕗(つわぶき)の島

あとがき
初出等


著訳者略歴

宮﨑かづゑ
みやざき・かづえ

1928(昭和3)年岡山生まれ。1938(昭和13)年12月末、10歳で国立療養所長島愛生園(現・岡山県瀬戸内市)入園。入園直後、注射針から雑菌が入り、左足の大手術をする。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

佐田尾信作(論説主幹)
<中國新聞「潮流」 2016年3月5日>
阿武秀子(ライター)
<サンデー毎日 2016年4月3日号>
若松英輔(批評家)
<日本経済新聞 2016年3月20日(日)>
中江有里(女優・脚本家)
<北國新聞 2016年4月2日(土)>
中江有里(女優・脚本家)
<高知新聞/京都新聞/神戸新聞/秋田さきがけ/埼玉新聞 2016年4月3日(日)>
中江有里<北日本新聞/山陰新聞 2016年4月3日(日)>
中江有里<信濃毎日新聞 2016年4月10日(日)>
中江有里<福井新聞 2016年4月10日(日)>
中江有里<愛媛新聞 2016年4月10日(日)>
<クレヨンハウス通信 2016年5月1日>
山崎洋子(作家)
<公明新聞 2016年5月2日>

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この本の関連書


「私は一本の木」の画像:

私は一本の木

「私は一本の木」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/240頁
定価 2,592円(本体2,400円)
ISBN 978-4-622-07966-8 C0095
2016年2月7日発行

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