みすず書房

死すべき定め 電子書籍あり

死にゆく人に何ができるか

BEING MORTAL

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 312頁
定価 3,080円 (本体:2,800円)
ISBN 978-4-622-07982-8
Cコード C0036
発行日 2016年6月24日
電子書籍配信開始日 2016年7月 1日
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死すべき定め


今日、医学は人類史上かつてないほど人の命を救えるようになった。しかし同時に、人はがんなどの重篤な病いと闘う機会が増え、寿命が飛躍的に延びた。老人ホームやホスピスなど家族以外の人々も終末期に関わるようになり、死との向き合い方そのものが変わってしまったのである。この「新しい終末期」において、医師やまわりの人々、そして死にゆく人に何ができるのだろうか?
インドの田舎町で長老として過ごすおじいさん、子供と離れて一人で都会的な生活を送るおばあさん、母親になってすぐに末期がんと向き合う女性……。本書の著者アトゥール・ガワンデは、外科医としていくつもの最期の決断に立ち会い、家族として決断に迫られる。ガワンデが直面する医療にできること、できないこととは——。
現役外科医にして「ニューヨーカー」誌のライターである著者が描く、迫真の人間ドラマ。人生の終盤をよりよくするために奔走した人々のエピソードが圧倒的な取材力と構成力で綴られた本書は、読む者に自らの終末期の選択について多くの問いを投げかけるだろう。
終末期をどう生き、最期の時をどう迎えるのか。私たちは豊かに生きることに精いっぱいで、「豊かに死ぬ」ために必要なことを、こんなにも知らない——。


英語版原書への書評より

とても感動的で、もしもの時に大切になる本だ——死ぬことと医療の限界についてだけでなく、最期まで自律と尊厳、そして喜びとともに生きることを教えてくれる。
——カトリーヌ・ブー(ピュリツァー賞受賞ジャーナリスト)

われわれは老化、衰弱と死を医療の対象として、まるで臨床的問題のひとつであるかのように扱ってきた。しかし、人々が老いていくときに必要なのは、医療だけでなく人生——意味のある人生、そのときできうるかぎりの豊かで満ち足りた人生——なのだ。『死すべき定め』は鋭く、感動的なだけではない。読者がもっともすばらしい医療ライター、アトゥール・ガワンデに期待したとおり、われわれの時代に必須の洞察に満ちた本だ。
——オリヴァー・サックス(『レナードの朝』著者)

アメリカの医療は生きるために用意されているのであり、死のためにあるのではないということを『死すべき定め』は思い出させてくれる。これは、アトゥール・ガワンデのもっとも力強い——そして、もっとも感動的な——本だ。
——マルコム・グラッドウェル(「ニューヨーカー」誌コラムニスト)


ドキュメンタリー番組 BEING MORTAL

PBS(Public Broadcasting Service)によるガワンデのドキュメンタリー。画面右下「CC」ボタンをクリックすると英語字幕が表示されます。
<iframe width="428" height="350" src="//www.pbs.org/wgbh/frontline/film/being-mortal/" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
下記URLからPBSウェブサイトへリンクします
(別ウィンドウが開きます。大きい画面でごらんになれます)
http://www.pbs.org/wgbh/frontline/film/being-mortal/

目次


序  
1 自立した自己
2 形あるものは崩れ落ちる
3 依存  
4 援助
5 よりよい生活
6 定めに任せる  
7 厳しい会話  
8 勇気
エピローグ

謝辞
訳者解説
原注

全米90万部のベストセラー

英語版原書は「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー・リストに48週連続ランクイン。「ニューヨーク・タイムズ」「ガーディアン」「タイム」「ワシントン・ポスト」「ウォールストリート・ジャーナル」「ニューズウィーク」ほか各紙誌書評で絶賛。全米90万人の人生観を変えたベストセラーです。

書評情報

片岡義博
神戸新聞(共同通信配信)2016年7月18日
片岡義博
琉球新報2016年7月18日
酒井順子(エッセイスト)
週刊文春「文春図書館」2016年7月
森岡正博(哲学者)
日本経済新聞2016年8月14日(日)
浅原聡子(グリーフカウンセラー)
山陽新聞2016年8月14日(日)
中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
朝日新聞2016年9月11日(日)
聖教新聞
2016年10月22日
佐久間文子(文芸ジャーナリスト)
新潮452016年9月

関連リンク

「トピックス」

「“Being Mortal”、人生最高の一冊であったと断言しよう。
多くの人を感動させ、人生観を、人生を変えるはずだ」
仲野徹(大阪大学大学院教授)