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大人の本棚

グラン・モーヌ<品切>

ある青年の愛と冒険


「優等生フルニエ、劣等生ラディゲ。死からほんのわずか脱け出して、やがてまたすぐそこへ帰ってしまったこの二人の近眼の人間は、お互いにちっとも似ていはしなかったが、彼らの残した小説は、植物や動物の世界以上にわれらにとって未知の世界である子供の世界の神秘を伝えてくれる」――ジャン・コクトー

背が高く、考え深げで、自由に生きる少年、オーギュスタン・モーヌ。この神秘的な転入生に、憧憬にも似たやさしいまなざしを向け続ける、寄宿先の教師家族の息子で語り手のフランソワ。ある日、授業を抜け出したモーヌは、迷い込んだ不思議な館で美しい娘イヴォンヌと運命的な出会いを果たす。だが、それは、人を愛するという新しい探索の旅の始まりでもあった――。

夭折の仏作家がただ一作のこした、みずみずしくも切ない青春文学の記念碑を、長谷川四郎の雄渾な訳文でおくる。

巻末の解説は、小説の舞台、エピヌイユ=ル=フルーリエル村を訪ねた森まゆみによる、作家と作品をめぐる旅。「この小さな本のページを何度めくったことだろう。期末試験がおわるたびに。そして私はフランス語の勉強をはじめ、《グラン》のRの発音をひびかせることに熱中した。」(解説「エピヌイユ村まで」)


目次


第一部 
1 寄宿生
2 放課後も
3 「私はよく笊工場へ行つていた」
4 脱走
5 馬車帰る
6 窓ガラスを叩く者
7 絹のチョッキ
8 冒険
9 休止
10 羊小屋
11 不思議な屋敷
12 ウェリントンの間
13 奇妙なお祭り
14 奇妙なお祭り(つづき)
15 出会
16 フランツ・ド・ガレー
17 奇妙なお祭り(おわり)

第二部
1 大きな遊戯
2 伏兵にひつかかる
3 学校に来たボヘミアン
4 不思議な屋敷に関することども
5 運動靴の男
6 舞台裏の論争
7 ボヘミアン、繃帯をとる
8 警官だ!
9 失われた小路を求めて
10 洗濯
11 私は口をすべらす……
12 モーヌからの三通の手紙

第三部
1 水浴
2 フロランタンの店で
3 幽霊
4 重大ニュース
5 野遊会
6 野遊会(つづき)
7 婚礼の日
8 フランツの叫び声
9 幸福な人たち
10 (フランツの家)
11 雨中の会話
12 重荷
13 月例作文帳
14 秘密
15 秘密(つづき)
16 秘密(おわり)

エピローグ
あとがき

エピヌイユ村まで――解説にかえて 森まゆみ


著訳者略歴

アラン=フルニエ
Alain-Fournier

1886年、フランス中部はシェール県の田舎町、ラ・シャペル=ダンジロンに生まれる。両親は小学校の教師で、父親の赴任先であり本作の舞台のモデルとなったエピヌイユ=ル=フルーリエル村で幼少年期を過ごす。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
長谷川四郎
はせがわ・しろう

1909年、北海道に生まれる。法政大学文学部独文科卒業。満州鉄道株式会社に入社し、大連や北京で欧文資料の収集整理、シベリヤ調査に従事。1942年に退社後は満州国協和会調査部に入り蒙古班に所属。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
森まゆみ
もり・まゆみ

この本の関連書


「グラン・モーヌ」の画像:

グラン・モーヌ

「グラン・モーヌ」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/336頁
定価 2,640円(本体2,400円)
ISBN 4-622-08055-9 C1397
2005年2月24日発行
<ただいま品切です>