別れの手続き
大人の本棚
山田稔散文選

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 232頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-08090-9 |
Cコード | C1395 |
発行日 | 2011年5月10日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | 四六判 |
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頁数 | 232頁 |
定価 | 2,860円 (本体:2,600円) |
ISBN | 978-4-622-08090-9 |
Cコード | C1395 |
発行日 | 2011年5月10日 |
備考 | 現在品切 |
《山田稔が固有名であると同時に、ひとつの文学ジャンルであることは、もはや疑いようがない。実践者がひとりしかいない、清濁あわせ持ってなお洒脱なこの流派を、仮に「アナル学派」と名付けておこう。要するに、本書に収められているのは、「アナル学派」の視点で捉えられた人生の小さな歴史学であり、日常の心性を掴み取る散文ばかりなのである。》
(堀江敏幸・本書解説より)
多田道太郎に、顔を見るなり「あれケッサクや」と言われた「ヴォワ・アナール」(1971)から、なんとも切ない近作「前田純敬、声のお便り」(2007)まで13篇。精緻をきわめる文章によって、親しい人を呼び寄せあるいは甦らせてきた、独特な作家山田稔。ファン待望の精選散文集。
ヴォワ・アナール
生存者の悲哀——エレンブルグ『わが回想』
志津
母の遺したもの
別れの手続き
ヘンリ・ライクロフト——または老いの先取り
表札
ポー、ふたたび——ロジェ・グルニエの場所
テス・ギャラガーを読んでいたころ
八十二歳のガールフレンド
シモーヌさん
前田純敬、声のお便り
一枚の質札
解説 アナル学派の立ち位置——あるいは山田稔の「手続き」について(堀江敏幸)