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大人の本棚

ウィリアム・モリス通信


「バーフォードはオックスフォードから西へ約一五、六マイル、その大学街の中心をバスで発ったのは夕方だったが、秋も深まっていた時節で着いた頃は真暗、町は黒く静かに沈んで、小さい窓から淡くこぼれる光をたよりに二、三宿をあたり、三軒目でやっと落着いた。断られた宿の窓の一つからのぞかれた煖炉のある部屋の壁紙が、わがモリス・デザインの豊潤なダーク・ブルーが溢れんばかりの〈葡萄樹〉であったのが何かしらホッとさせてくれる感じであったのを思い出す」

コッツウォールドのケルムスコット・マナ・ハウスへ。ベックスリ・ヒースのレッド・ハウスへ。ミドルトン・チェイニイのオール・セインツ教会へ……。惜しまれる早世からはや30年。モリス研究の第一人者にして晶文社創業の名編集者が装飾デザイン、社会主義思想史上の巨人ゆかりの土地や建物を訪れて綴った晩年のエッセイを精選。「自然への冠」「〈レッド・ハウス〉異聞」「ウィリアム・モリスの理想都市」「イギリスのオークについて」「ザ・ランドスケイプ・ガーデン」「物質に孕まれた夢」ほか全17篇。


目次


I
自然への冠――ウィリアム・モリスにとっての「装飾芸術」
ウィリアム・モリスと世紀末――社会主義者オスカア・ワイルド

II
「レッド・ハウス」異聞――フィリップ・ウェッブとモリス
ミドルトン・チェイニイのモリス・ウィンドウ
ウィリアム・モリスの理想都市
『世界のかなたの森』
ウィリアム・モリスと古代北欧文学
D・G・ロセッティとジェイン・モリスの往復書簡

III
ウィーンのチャールズ・レニイ・マッキントッシュ
グラスゴウ美術学校
イギリスのオークについて
ザ・ランドスケイプ・ガーデン
自然・風景・ピクチュアレスク――コンスタブルをめぐって

IV
物質に孕まれた夢――芸術・教育・労働
物の故郷――花田清輝のマザー・グース
住み手の要求の自己解体をこそ――住宅の街路化への提案
雛罌粟と小麦

解説 川端康雄
初出一覧


著訳者略歴

小野二郎
おの・じろう

1929年、東京高円寺に生まれる。英文学者。1955年、東京大学教養学部教養学科イギリス分科卒業。1958年、東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化修士課程修了後、弘文堂入社。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
川端康雄
かわばた・やすお

1955年、横浜に生まれる。明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。日本女子大学文学部教授。イギリス文学、イギリス文化研究。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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この本の関連書


「ウィリアム・モリス通信」の画像:

ウィリアム・モリス通信

「ウィリアム・モリス通信」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/256頁
定価 3,024円(本体2,800円)
ISBN 978-4-622-08097-8 C1370
2012年2月10日発行

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