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池内紀の仕事場 8

世間をわたる姿勢

著者
池内紀

人生とは何か? こう正面切って尋ねられても、誰しも答えに窮するだろうし、だいいち照れくさい。では、どうするか? 論より証拠で、実物を示すに如かず。さいわいにも、ここに〈生きた〉見本がゆったりと歩いている。居酒屋での立ち居振る舞いから旅館や医者とのつきあい方、さらに野宿・金銭・悟り方まで、あちこちに足を向け、ふと出あった小さな事件や風景にこだわる。たとえば「無口な友人」のしめくくり。「庭に大きな穴を掘って葬った。いっしょのしるしに、冷たい鼻先にわが使い古しの万年筆をくっつけた。チャンプを失って、私はこの人生、もうそろそろいいかなと考えるときがある」。

愛犬の死にかぎらず、いずれ人間はさまざまな死によって変わる。この自然の流れに沿って、何が失われ、何が新たに生まれるのか? 生き方の名人芸、50篇を集成。


目次


I 天のある人
水源記/『まぼろし城』/アルファベット事始/カバヤ文庫/自転車の話/魔法の指輪/東は東/抱影時代/「日本のデンマーク」/青井写真館/病院長夫人作/天のある人

II 風景読本
影の神さま/播州・室津/闇の声/係長の哲学/海の見える町/一歳児/エモヤン語入門/食道楽/「二幸」前/東京逍遙/妖怪譚

III なじみの店
一畳間の天下/なじみの店/宿とカンコ鳥/商いの不思議/途中下車/子供の地図/シラミとノミ/可愛いお尻/医者と幼児語/遊びをせんとや/虫の知らせ/凶器の誕生/いいかげん

IV 無口な友人
眠りの王様/悲願の一勝/空家探偵/二人のアメリカ人/万年新入生/ミエさん/なかじきり/無口な友人/人体=袋説/岡村先生の書棚/耳の人/紙の墓碑/自死について

仕事場ノート


著訳者略歴

池内紀
いけうち・おさむ

1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。1966~96年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「世間をわたる姿勢」の画像:

世間をわたる姿勢

「世間をわたる姿勢」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/312頁
定価 3,024円(本体2,800円)
ISBN 4-622-08138-5 C0395
2005年4月15日発行

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