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神話論理 II

蜜から灰へ

DU MIEL AUX CENDRES

MYTHOLOGIQUES **


〈蜂蜜とタバコは食物ではあるが、どちらも厳密な意味での料理には属さない。蜂蜜は、人間ではなく、ミツバチが作るものであって、そのまま食用に供されるし、タバコのもっとも一般的な用法は、蜂蜜とは異なり、タバコを料理の手前ではなく向こう側に置く。誰もタバコを蜂蜜のように生で食べたり、肉のようにあらかじめ火を通して食べたりはしない。火をつけて煙を吸うのである。…第I巻では、生のものと火を通したものという、料理を構成する基本的な二つのカテゴリーの対立を研究したが、熱帯アメリカこそが、第二の対立を分析するのに都合がよい。その対立とは、蜂蜜とタバコという、料理法が一方は料理以下であり、他方は料理を超えた先という補足的性格のものである。したがってわたしが継続するのは、自然から文化への移行の神話的表現の調査である。自然を拡大し、また文化の領域を広げると、第I巻でおこなった料理の神話的起源に関する調査に続いて、この巻では、料理の周辺とでも呼べるものの考察ができるであろう〉

序章的性格の「音合わせのために」、蜂蜜に狂う娘と卑しい誘惑者と内気な夫の物語などを扱う第1部「乾いたものと湿ったもの」、第2部「カエルの祝宴」、第3部「八月は四旬節」、第4部「暗闇の楽器」から構成される本書は、神話の思考についての構造分析の意義をめぐる考察でフィナーレをむかえる。そして、南アメリカの神話をひとまず終え、第III巻『食卓作法の起源』第IV巻『裸の人』における北アメリカの神話へと考察対象の軸が移ってゆくのである。全5巻


目次


凡例
記号表


音合わせのために
第1部 乾いたものと湿ったもの
I 蜂蜜とタバコの対話
II 渇き飢えた動物
III 蜂蜜に狂う娘と卑しい誘惑者と内気な夫の物語

第2部 カエルの祝宴
I 変奏 一、二、三
II 変奏 四、五、六

第3部 八月は四旬節
I 夜空の星
II 森の物音
III 鳥の巣あさりの再登場

第4部 暗闇の楽器
I 騒音と悪臭
II さまざまな球体のハーモニー

アンティゴネーとレヴィ=ストロース(木村秀雄)
訳者あとがき
文献
神話索引
総合索引


著訳者略歴

クロード・レヴィ=ストロース
Claude Levi-Strauss

1908年ベルギーに生まれる。パリ大学卒業。1931年、哲学教授資格を得る。1935-38年、新設のサン・パウロ大学社会学教授として赴任、人類学の研究を始める。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
早水洋太郎
はやみず・ようたろう

1941年に生まれる。1972年京都大学大学院文学研究科博士課程中退。愛知県立大学名誉教授。フランス文学専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

『神話論理』全5冊のご案内

『裸の人』2の刊行をもちまして、レヴィ=ストロース『神話論理』は邦訳全5冊が完結いたしました。原著刊行から四十年越しのシリーズ完結です。

...続きを読む »

書評情報

中条省平(学習院大学教授)
<朝日新聞 2007年3月4日(日)>

この本の関連書


「蜜から灰へ」の画像:

蜜から灰へ

「蜜から灰へ」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/632頁
定価 9,072円(本体8,400円)
ISBN 978-4-622-08152-4 C1010
2007年1月22日発行

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