斎藤茂吉と医学
加藤淑子著作集 1

判型 | 四六判 |
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頁数 | 312頁 |
定価 | 5,500円 (本体:5,000円) |
ISBN | 978-4-622-08221-7 |
Cコード | C1395 |
発行日 | 2009年9月25日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | 四六判 |
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頁数 | 312頁 |
定価 | 5,500円 (本体:5,000円) |
ISBN | 978-4-622-08221-7 |
Cコード | C1395 |
発行日 | 2009年9月25日 |
備考 | 現在品切 |
歌人・斎藤茂吉は、同時に精神科医・斎藤茂吉でもあった。「罪業妄想といへる症状あり この語は呉秀三教授の訳」(茂吉)。戦後間もない混乱期にあって現在日本の精神医学用語のまず九分通りは呉秀三の造語、或いは創造語といわれる。この歌は茂吉がその呉教授を思い出しての作である。
そのほか多くの歌に近代医学の発達と関わり深い重要事項が現れる。日本近代医学発祥の地長崎で茂吉が研究活動したことも象徴的であり、茂吉短歌を介して近代医学史を暼見する著者の筆は、巣鴨、長崎、ウィーン、ミュンヘン、青山時代から晩年に及ぶ。この角度からの研究を精細かつ実証的にすすめた本書は、茂吉と同じく歌人・医師である著者によって初めて可能となり、前人未踏の領域を切り開いたものである。
1 巣鴨病院時代
2 長崎時代
3 ウイン時代
4 ミュンヘン時代
5 青山脳病院長時代
6 晩年
斎藤茂吉医学年譜
後記
短歌索引
人名索引